「中華そば紅蘭(こう・らん)」の中華そば 「ふるさとの思い出の味を食べたい。一緒に行く?」。5年ほど前にコンサートで山口県を訪れたとき、山口出身のマネジャー・山本さんがそう言って、連れて行ってくれました。
サッと温めてシンプルなきつねうどんはもちろん、土鍋を使えば立派な料理としていただける一品です。麺はコシが強く、煮込んでも軟らかくなりすぎません。合わせる食材はシイタケやかまぼこなど、なんだって大丈夫。卵を落として、輪切りにした九条ネギの青い部分をたっぷりと散らします。店で買ってきたエビ天をのせたり、餅を入れて力うどんにしたりするのもお勧めです。
かむとジュワッとした甘辛さが口いっぱいに広がるお揚げさんと、だしの塩気とのあんばいも良い。スープはかつお節や昆布などを使った関西風。幼い頃よく食べた味を思い出します。
大阪・貝塚で生まれ育ちました。近所の親戚が小さなうどん屋さんをやっていて、子どもの頃はよく出前を手伝いました。おかもちに入ったおうどんを届け終えて帰ってくると、店できつねうどんを食べさせてもらえたんです。このうどんのだしは、そのときの味に本当によく似ているんです。
スカウトされる前、子役として吉本興業の劇場「なんば花月」に出ていたことがありました。出前はいつも、うどん。楽屋に漂うだしの匂いと、芸人さんが吸うたばこの匂いが混じった、なんとも言えない独特の香りが懐かしいです。
(聞き手・田中沙織)
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問い合わせは0725・20・6011((土)(日)(祝)連休を除く午前9時~午後6時)。
写真は調理例。
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しんの・みか 演歌歌手。
1965年生まれ、大阪府貝塚市出身。
「ブギの女王」として知られる笠置シヅ子(1914~85)の名曲11曲をカバーしたアルバム「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE」が発売中。