イラストレーター・平泉春奈さん(春奈先生)の描き下ろしイラストと一緒に、性のお悩みを解決するコーナー。第4回のテーマは「初体験」です。
何事も、「初めて」の経験には不安や緊張がともなうもの。セックスもそのひとつ。未経験、年齢、痛み、体のコンプレックス、後悔……。アンケートでは、初体験の前にも後にも様々なハードルを感じている声が届きました。
一生に一度の経験について、春奈先生がエールを送ります。(聞き手・田中沙織)
◇春奈先生のおはなし◇
今回伝えたいのは、「卑屈にならないで!」ということ。
初体験への不安は、よくわかります。ひとつ気になると、どんどんハードルは高くなりますよね。それはダメなことではありません。しかし経験がないがゆえに、まるで「経験がなくてごめんなさい」という気持ちを抱えてしまっている人もいます。私は、みんなに堂々としていてほしい。
さっそく、一緒にお悩みを見ていきましょう!
ーみんなの疑問におこたえー
~どこからが性交経験?~
◇春奈先生のおはなし◇
個人的には、必ずしも「性交=挿入」ではないと思っています。大事なのは、相手と思いが通じ合った状態で抱き合えているのかどうか。たとえ完璧でなくても、お互いに「私たちセックスできたね」ととらえられれば、素敵な性交経験になるでしょう。
~何歳でするのが普通?~
高校3年生です。周囲には「経験済み」の友だちもいて、大学生になったとしても経験できるかどうか不安です。何歳でするのが普通ですか?
◇春奈先生のおはなし◇
十分に心と体の準備をして、心から「セックスをしたい」と感じたときがタイミング。「普通」なんて、ないんじゃないかな。
たとえ中学生でも高校生でも、恋愛への興味が強かったり、この方のように友人が既に経験していたりすると、焦りを感じることもあります。不安を感じたとき、「何のためにしたいの? 今、したいの?」と自問自答してほしい。その理由に、自分が納得できるのであれば問題ないと思います。
セックスは、経験の有無を他の人と比較して優越感を得るためのものではありません。素敵な大人になるための努力の方法は、たくさんあります。成長して過去を振り返ったとき、「良かった」と納得できる選択ができるように自分を磨いてね。
~セックスが気持ち悪い~
セックスに嫌悪感があります。男性が興奮して“オス化”するのが苦手で、体を見るのも苦痛です。
◇春奈先生のおはなし◇
この方のセクシュアリティはわからなかったのですが、まず、性的に他者にひかれない「アセクシュアル」というセクシュアリティがあることを紹介します。
もし、「好きな人はいるけど、そういう行為をしたくない」のであれば、もう一歩踏み出してみると解決できるかもしれません。セックスしたいという欲は、相手への思いから自然に湧き上がってくるものだと思っています。パートナーが変わると、セックスに対する嫌悪感がなくなる人もいます。
好きな人ができて、付き合って、真剣に相手と向き合って、どうしても嫌悪感があるのであれば、それはそれでダメな価値観でもない。素直な気持ちにあらがう必要はないんです。ただその場合は、パートナーと話し合えるといいですね。あなたと体の触れ合いを求めるパートナーを、理由を言わずに拒み続けるのは、相手を苦しめてしまう場合もあります。
~ How to SEX ~
どこで、いつ、どうやってするんですか? セックスの正しい方法がわかりません。
◇春奈先生のおはなし◇
ハウツーセックス、確かに気になりますよね。性にまつわる正しい情報を発信しているサイトはたくさんあります。見極める力も必要ですが、一度調べてみるのもいいと思います。
ただ、調べて学んだ知識はあくまで事前シミュレーション。相手とのコミュニケーションのなかで一生懸命に方法を探ることも大切です。体質や相性……、ひとり一人、体の特徴は違うということを忘れずに!
性的同意、避妊と性感染症、衛生面への配慮など、基本的なことはしっかりと学んでおきましょうね! これまでの「春奈先生の独断性教育」も参考にしてね!
~体のこと~
自分の体が好きじゃありません。好きな人の前でさらけ出せる気がしません。
自分の体が嫌だから、相手の事も受け入れる自信がないです。
手術跡、胸の大きさ、肌の状態、毛……。体にコンプレックスがあります。
◇春奈先生のおはなし◇
自分自身を受け入れることができたら、相手のことも受け入れることができるかもしれませんね。それに、嫌いだと感じている自分の体を受けとめてくれた人の体を拒絶するってことは、ないんじゃないかな。
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、自分も完璧で、セックスの相手に対しても同じように完璧な体を求めてしまっているのであれば、そもそも性的関係を含めた恋愛は難しいかもしれません。すべてが完璧な人はめったにいませんし、完璧であり続ける人も少ない。関係を続けることは厳しいのではないでしょうか。
状況にもよりますが、努力で解決できるコンプレックスもあります。自分が納得しているのであれば、取り組んでみるのもひとつです。第2回では、脱毛について紹介しています。ぜひ参考にしてみてね。
第2回
https://www.asahi-mullion.com/column/article/seikyouiku/6044
~好きだとしたくなるの?~
◇春奈先生のおはなし◇
若い方だと、恋と性欲が一緒になる人もいるかもしれません。セックスで相手の好意を確かめようとしてしまう人もいます。しかし、セフレ(セックスフレンド)体質の人で、愛とセックスを完全に切り離す人もいます。そういう人は、恋愛感情がなくてもセックスできるタイプです。
相手がどういう価値観の人なのかを見極めるようにしましょう。どういう言葉や態度であなたに接しているのかどうかで、わかるかもしれません。
ー年齢のハードルー
~何歳で高齢処女?~
◇春奈先生のおはなし◇
これまでも、年齢を気にするお悩みをたくさん聴いてきました。今回も、10代から40代以上まで幅広い層から、処女であることに対する葛藤の声が届きました。
お悩みを聴き始めた当初は、「何歳が高齢処女なんだろう?」と考えた時期もありましたが、いま思うのは、高齢処女という概念自体がナンセンス。嫌な言葉だよね。「あなたが幸せな気持ちで初めてを迎えることができた」という、その事実だけで十分です。
~年齢が負い目に~
私は、高齢処女だと思っています。パートナーができたとしても、処女であることに引かれないか、負担に思われないか心配です。
◇春奈先生のおはなし◇
言い切っちゃいますが、絶対に大丈夫!
セフレ関係であればまた別の話ですが、お付き合いをするパートナーであれば、むしろうれしいことなんじゃないかな。卑屈にならず、堂々としてください!
男性を対象に、未経験のパートナーに対してどう思うかどうかのアンケートを実施したことがあります。圧倒的に「うれしい」と答える人が多かった。彼女の初めてを一緒に経験できるというのは、幸せなことです。そこに年齢は関係ありません。
~周りからおいてけぼり~
周囲の友だちがどんどん経験していくなか、私は年を重ねても経験できず。一人取り残されるような気持ちになりました。
◇春奈先生のおはなし◇
他人と比較してしまう気持ちは、痛いほどわかります。でもこれは、比べて幸せになれるものでもない。タイミングなんです。来るべきときに、そのときが来る。
みんなの人生が同じように進んでいたら、世界は成り立ちません。誰かが恋におぼれているとき、他の誰かは一生懸命に仕事に命をかける。誰かが必死に子育てしているときに、他の誰かは自由に世界を飛び回る。そうやって人生のタイミングがずれるから、世界が成り立っているんだと、私は思います。
私は若くして結婚し子どもを産んだので、子育てで20代を終えました。でもその頃、友だちはみんな仕事にいそしんでいた。当時は悲しさを覚えていましたが、子育てが少し落ち着いた私は、仕事に全力です。私はいま、とっても幸せです。
人生のタイミングに早いも遅いもないと思います。
<教えて! 春奈先生!>
Q 経験がないことを、パートナーに上手に伝える方法を教えてください!
春奈先生のおはなし……
オススメの方法を2パターン紹介するね!
【初体験の日取りを決めておく場合】
例えば、初めて旅行に行くとするじゃない? 一緒に旅の計画を立てるときに、「実は、経験ないんだ」って伝えてみる。お互いに心の準備ができるからね。大人同士の旅行の計画、そういう話ができる関係だと素敵だよね!
【突然初体験を迎えてしまう場合】
今回のイラストも、まさにそういう状況のカップルを描いたよ。やっぱり、行為を始める前に伝えるのがベスト。そうでないと、不安の大きさも、相手の気遣いも変わってくるから。
お互いにしっかり同意は取れてるけど、「初めて」をどうやって伝えるといいのか迷う子もいるよね。自分らしい伝え方で大丈夫なんだけれど、少し恥ずかしげな様子も可愛いのかな? 「経験がなくて」「初めてなの」。伝え方は実に、シンプルでOK!
◇アンケート結果を紹介◇
事前にアンケートも募集しました。みんなはこの結果、どう思う?
※6月上旬に平泉春奈さんのインスタグラム(@hiraizumiharuna0204)のストーリーズ機能を通して実施。11,567人から回答を得ました。
※四捨五入の関係で合計101%になりました。
◇春奈先生のおはなし◇
最初から、「すっごく気持ちいい!」と感じられる人は、なかなか少ないです。好きな人と結ばれた、パートナーがすごく優しく接してくれたっていう気持ちが、幸せな気持ちに繫がるのではないでしょうか。
「特に何も感じなかった」には、セックス自体が想像していたようなものじゃなかった子もいるのかな。回数を重ねることで、だんだん幸せを感じることができるといいですね。
18%が「つらかった」。胸が痛みますね。
~トラウマになった初体験~
昔付き合っていた彼氏が、コンドームを着けてくれませんでした。私は怖くて何も言えず、結局は素股(男性器を女性の内股で挟み、摩擦で刺激を与えること)で射精されました。妊娠はしなかったのですが、あとから、素股でも妊娠の可能性があると知りました。そのことを知った親からも怒られ、いまでは「性行為はいけないこと」という認識に。妊娠の恐怖と、当時の経験がトラウマになってしまったのですが、私は一歩踏み出したいです。
◇春奈先生のおはなし◇
この傷が癒えるには時間がかかるよね。ただこの方は、前を向いて頑張ろうとしています。ゆっくりでいいから、自分の過去を客観視してみることも大切です。初体験はいろんな不安から恐怖を感じて、何も言えなかったかもしれない。しかしもしかすると、知識や意志があるいまならば、同じ状況を未然に防げるかもしれません。そう思えたとき、あなたは過去としっかり向き合えたということだと思います。
世の中には誠実な男性もたくさんいます! 素敵な方と出会えるといいですね。
第3回では、避妊をテーマに紹介しています。コンドームの大切さや、パートナーとの向き合い方など、参考にしてみてくださいね。
第3回
https://www.asahi-mullion.com/column/article/seikyouiku/6073
◇春奈先生のおはなし◇
最初は、痛い! 個人差はありますが、痛いのはおかしいことではありません。痛みを例えるとするならば……、そうだな、メリメリっとした感覚かな? 基本は閉じている場所を、こじ開けていくんですからね。男性器の大きさや、相性もあります。
本当に出血するの?
◇春奈先生のおはなし◇
気になりますよね。激しい運動をしていた人や、挿入タイプのセルフプレジャーグッズを使用している人のなかには、出血しない人もいます。
出血の理由は様々ですが、膣の入り口にある薄い膜(処女膜)が広がったり裂けたり、膣の潤いが足りずに摩擦で血が出ることもあるそうです。セックス後の出血に備えて、ナプキンやおりものシートを準備しておくのもいいでしょう。
よく「出血しなかったから、彼氏に『本当は処女じゃないだろう』と言われた」という話を聞きますが、出血しない場合もあるという正しい知識を伝えられるようになってくださいね。
◇春奈先生のおはなし◇
初体験は痛いけれど、その後もずっと続くのは、何か原因があるのかもしれません。病気のサインかもしれないですし、病院に行くことを考えてもいいかも。性交痛の痛みはとてもつらいですよね。自分たちでできることとしては、膣が濡れやすいようにローションを使ってみるのもいいですね。
「4、5回」「6回以上」かかった方は、もしかすると女性側が黙って我慢している可能性もあるんじゃないかな。本当は痛みを伝えたいし、やめてほしいのに、男性側を気遣って隠す。頑張って、伝える努力をしてみましょう。体のことは、どうしても男女で理解が難しいこともある。
どういう痛みなのか、どの程度痛いのか、体位がつらいのか。我慢するのではなく、協力を促してみましょう。
彼氏と何度挑戦しても挿入できません。ずっとできなかったらどうしようと、お互いに焦ってしまいます。
◇春奈先生のおはなし◇
先ほどもご紹介したように、ローションやジェルを試すのもいいでしょう。まずは、膣の中を十分に潤すことが大切です。
「セックス=挿入」の価値観はなくしていいんじゃないでしょうか。パートナーと幸せに、気持ち良くなることが大前提。工夫してみたけど挿入できないのであれば、オーラルセックスや触れ合いで満たされることもありますからね。
◇春奈先生のおはなし◇
10代や20代前半の子は、脱毛や自己処理したくてもお金が足りずに方法もわからないまま、初体験を迎える子も多いかもしれませんね。
まずは、「自分はどうしたいのか」を考えたうえで、回数を重ねるうちに、パートナーや友人と話してみるのもいいかもしれません。
第2回では「脱毛」について紹介しました。まさに、デリケートゾーンについても触れています。ぜひご覧ください!
第2回
https://www.asahi-mullion.com/column/article/seikyouiku/6044
アンケートでは、性交経験がある方に、初体験でのトラブルエピソードや反省していることを募集しました。なかには、つらい体験を教えてくれた方も。過去の自分や、初体験がまだの方に向けてのメッセージも届きました。
みんなで一緒に、自分はどうしたいのか、どうしたかったのか、考えてみませんか?
~もっと素敵な時間だったら~
24歳で初体験。当時の私は、「早く卒業しなきゃ」という焦りでいっぱいでした。今となっては、「もっと楽しんだり、ドキドキしたかったな……」と思っています。
◇春奈先生のおはなし◇
初体験がいかに強く記憶に刻まれるのか、ということですね。焦る気持ちもよくわかります。しかし、もう終わってしまったこと。新しい出会いがあります。当時の記憶を糧に、自分をアップデートしていきましょう!
~知識不足で~
初体験では、年上のパートナーにお任せ状態。痛みもつらかったです。当時の私はセックスや性の知識をなにも知らず、もっと学んでおくべきでした。
◇春奈先生のおはなし◇
性教育がいかに大事かということを、身をもって知ったんだよね。初めてだからこそ、慎重に事前学習をすることが、非常に大切です。パートナーの年齢が上だとか、交際経験がある人だとかは関係ありません。特に経験なんて、正しい知識のもとで積んだものとは限りませんよね。
一緒に、正しい性の知識を身につけていきましょうね。
~自分の価値~
片思いの相手に振り向いてほしくて、セフレになった経験があります。当時の私は必死で、体の関係でもいいと相手にすがりついていましたが、最終的には身も心もぼろぼろに傷ついて、別れました。いまは彼氏がいます。恋人との性行為は、彼が初めてです。私にとっての「初体験」は、いつなのでしょうか。誰でもいいから初体験を済ませようとしている子がいたら、「絶対に後悔するよ」「自分の価値をわかって」と伝えたいです。
◇春奈先生のおはなし◇
初めての彼氏が素敵な人だったからこそ、この方は自分の過去に強い後悔を抱いたんだと思います。初めてきちんと愛されたとき、愛がない行為がどういうものなのかに気づけるのかもしれません。
素敵なパートナーに出会えたいま、後悔する気持ちを少しずつ上書きして、薄れていくといいですね。その結果、過去の自分を受け止めて「あれもひとつの勉強だった」と思えることが、成長できた証なのではないでしょうか。
~興味を持つのはダメじゃない。だけど……~
「セックスに興味があったから」という理由で、付き合っていない者同士で初体験しました。しかし初めての彼氏ができて、彼とセックスしたとき、涙が出てきました。セックスに興味を持つことは、間違いではないでしょう。しかし、「本当に好き」「この人とならば」と感じられる相手との時間のために、みんなには初体験を大切にしてほしいです。
◇春奈先生のおはなし◇
喜びで涙を流せる。本当に尊いことです。
興味や関心を満たすことで、肩の荷が下りて気持ちが楽になる人もいます。それはそれで、ひとつの解決方法です。背負っていた重たいものを下ろすことで、前に進めることもある。
後悔を抱えるみんなに伝えたいのは、「信頼できる相手を選んで」ということ。確信は難しいかもしれないけど、「乱暴なことをしない」とかね。
私は、「絶対に好きな人とじゃなきゃダメだよ!」とは言いません。ただ、悲しみや嫌な後悔を抱いて欲しくないと願っています。
~受け入れてくれた~
好きな人やパートナーではなくても、自分を受け入れてくれる人を選べば問題ないと思います。私は、年齢や、最後まで経験したことがないという焦りがありました。しかし21歳のとき、初体験を迎えることができました。私のことを「かわいい」と言ってくれる人だったし、受け入れてくれた。全く後悔はありません。
◇春奈先生のおはなし◇
先ほど私は、「信頼できる相手を選んで」と言いましたね。それに、「『絶対に好きな人とじゃなきゃダメだよ!』とは言わない」と。
受け入れて“くれる”人と、自ら「この人は大丈夫だ」と信頼できる人は、違います。自分を受け入れてくれた相手であれば、相手本位のセックスをされてもいいのでしょうか?
厳しいことを言うようですが、セックスがしたくて、気持ちのいい言葉をかけてくる人もいるんです。どうか、「受け入れてくれる」のではなく、あなたが受け入れる側だということを忘れないでくださいね。
「初体験を大切に」の言葉には、「自分の心と体を大切に」という意味もあります。受け入れてもらって喜ぶのではなく、まずは自分を好きになってほしいです。まだ21歳、素敵な出会いがあることを願っています!
<春奈先生から、みんなへ>
ー 一生に一度の時間。楽しんでおいで ー
みなさんは、お悩みエピソードやアンケート結果を見て、初体験についてどのような印象を持ちましたか? 強く記憶に残り続けるということがわかったのではないでしょうか。
みんなの声を聞いていると、悩みが3つに分かれることがわかりました。
ひとつは、後悔。
客観的に過去を受け止める作業を続けることで、後悔の気持ちは少しずつ和らいでいくこともあります。未来に目を向けて、あまり自分を苦しめないようにしてくださいね。
次に、(自称)高齢処女。
自分で自分に、呪いをかけている人がいるのではないでしょうか。年を重ねる時間は、大切な瞬間のための待ち時間だととらえてみること。焦りで、悲しい結果を招かないようにしてほしいと願っています。
最後に、見た目のコンプレックス。
人はみな、何かしらの劣等感を抱いているものです。コンプレックスの塊同士で生きている。そんな自分の殻を、自らの意志で破る努力も必要です。まずは自分を認めることが、他人と愛を育む一歩だと思います。
私はみんなに、楽しんでほしい!
「あのときはどんな服装で、場所はどこで、こういう会話したな……」と、何年たっても余韻に浸るのが、初体験です。ポジティブな気持ちで送り出したい。
必死で一生懸命な、幸せな時間。
楽しんでおいで!
平泉春奈
イラストレーター
愛と美と官能をテーマに、カップルイラストや短編小説を創作。3冊目の著書「私たちは愛なんてものに」(KADOKAWA)を発売。
次回は8月3日に公開予定です。