ふじのくに茶の都ミュージアム
稜線が白く浮き上がる富士山の手前に、緑の3本線で茶畑を表現した。数本の線を組にした「吹き寄せ」の縦じまは、小堀遠州が提唱した「綺麗さび」を意識。
力強く疾走 黒い姿が目に浮かぶ
2007年10月に開館した鉄道博物館は、約40両の実物車両や国内最大級の鉄道ジオラマを展示、鉄道の歴史や仕事・しくみを楽しみながら学べる(シミュレータ、ミニ運転列車などの体験プログラムは休止中)。
シンボルマークをデザインしたのは、美術館など数多くのロゴを手がける広村正彰さん。鉄道を象徴するものは何かと考えたとき、「鉄の塊が力強く動く様」が思い浮かんだ。力強さを表現するためデザインはシンプルに、三つの円とそれを貫く直線。円は車輪を、直線は駅と駅を結ぶ路線をイメージした。三つの円には館が柱とする「鉄道」「歴史」「教育」の意味も込められ、館が常に走り続ける運動体であることを表現しているという。
メインカラーは黒を採用した。鉄道の力強さの象徴として蒸気機関車の黒色がイメージされ、ベストだと考えたからだ。営業部課長の長島陽介さんは「シンボルマークのように、館も常に進化しつづけています」と話した。
◆鉄道博物館 さいたま市大宮区大成町3の47(問い合わせは048・651・0088)。午前10時~午後5時(入館は30分前まで)。一般1330円、小中高生620円、3歳以上310円。原則火曜、年末年始休み。