秋山寛貴さん(お笑い芸人)
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
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妹とヨーロッパへ行くと、レンタカーで気ままに走るの。「私たちはテルマとルイーズだ!」って言って。映画の舞台はアメリカだけど、日常を忘れて女だけでドライブする心地よさに共感するわ。
テルマは横暴な夫から、ルイーズは退屈な日常から解放されて、オープンカーでつかの間の休暇に向かう。でも道中、テルマを襲おうとした男をルイーズが撃ち殺してしまったことから、メキシコへ向けた逃走劇が始まる。
トラブルばかりの旅の中で、彼女たちが新たな自分を発見していく様子が爽快ね。お金を盗まれたテルマは、スーパーで強盗をして逃走資金を調達。その後も2人は、警官をパトカーのトランクに閉じ込めたり、からかってきた男の乗るタンクローリーを撃って炎上させたり。やりすぎに思えるシーンの連続は、「男になんか負けない」「私たちは何でもできる」という強い気持ちの表れでしょう。
私の旅でのピンチといえば、イタリアでのこと。バイクに乗った男の子に妹を連れ去られそうになったり、引ったくりにあって大事な画材を奪われたり。困ったことはたくさんあったけど、その度に人に助けられて。旅は苦労した方が印象に残るんだって分かった。
ラストで追い詰められた2人が取った行動は、あれでいいと思う。「あんたは最高、私も最高」という思いのまま、バカンスを遂げようとしたんじゃないかな。テンションを保ったままの結末が気持ちいいわね。
聞き手・中村和歌菜
監督=リドリー・スコット
製作=米
出演=スーザン・サランドン、ジーナ・デイビス、ブラッド・ピットほか いけだ・あきこ
代表作に不思議の国「わちふぃーるど」が舞台の絵本「猫のダヤン」シリーズ。「ダヤンの絵描き旅 イタリア」を4月に発売予定。 |