「バトル・ロワイアル」(2000年) うそすぎるけど怖すぎ もし主人公だったら、どうする?
当時住んでいた鎌倉にも映画館はありましたが、話題作だったためか、「この映画は大きな映画館で見たい」という父の提案で、東京・京橋にあったテアトル東京まで足を運びました。父は現代美術の作家で、時間があれば作品に打ち込んでいるような人でした。映画に誘われることなどめったに無かったので、忘れられない思い出です。
父と大画面で見た映像は衝撃的でした。テレビでウルトラマンなど宇宙を題材にした作品に触れる機会はありましたが、小1の子ども心にも細部のクオリティーやリアリティーが桁違いだと。映画やドラマ、アニメなど数多く見てきましたが、スター・ウォーズほどの衝撃を受けた作品にはいまだに出会えていません。
この映画でSFを知り、実在しないものや想像上の何かを立体化するのって格好いいなと思って。小学生の頃から模型での造形に取り組んでいます。今回は、主人公のルークが乗る宇宙船のXウィングと、敵対するダース・ベイダーのタイ・ファイターをモチーフに立体作品にしてみました。
木片を削ってやすりをかけ、学生時代に専攻していた日本画で使う岩絵の具と、プラモデル作りで使うラッカーを併用して色を塗っています。壁に飾れるように裏には磁石を。黒く地を塗った上に明るい色を塗り重ねて立体感を出す、通称「MAX塗り」というプラモデルの技法で仕上げました。実際の建物を見ると、角は暗くて面は明るく見えます。これを架空の宇宙船などを作る時に再現すると、リアリティーが生まれるんですよね。
(聞き手・高田倫子)
監督・脚本=ジョージ・ルーカス 製作=米 出演=マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーほか
よしだ・ゆうき 1971年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。多摩美術大大学院博士前期課程絵画専攻修了。父は、現代美術家の故・吉田克朗。 |