娘が2歳のときに離婚を経験し、ワンオペ育児もしていたタレントの青木さやかさん(撮影:大野洋介)
タレントの青木さやかさん(51)は38歳で離婚後、当時2歳の娘と二人暮らしを始めました。仕事とワンオペ育児の両立がじわじわと体力を削っていった結果、パニック障害を患い、肺がんの疑いも出てくるなど心身ともに追い詰められたとき、「何かを変えなければいけないと思った」と振り返ります。離婚して10年以上が経ついま、これまでの娘との関わり方や、どのように生き方を変えたのかについて伺いました。
喧嘩の理由も見えないほど夫婦仲が冷え切っていた
――2012年に離婚された際の経緯と心境について教えてください。
離婚した理由は、一言で言えば「価値観の違い」です。相手方の意見を聞かないと本当のところはわからないものですが、揉めごとや喧嘩(けんか)が多くなり、もはや何の理由でいま喧嘩をしているのかもよくわからないぐらいに関係性が冷えていたことが最大の要因でした。離婚後、仕事をするとお金が出ていった理由
――離婚の際、最も不安だったことは何でしたか?
当時2歳だった娘のことですね。離婚したら、元夫が父親として関わりを持たなくなるのではと思いました。10年前の情報ですが、父親の方に新しい彼女ができたり再婚したりすると元妻の子どもには会いに来なくなるケースが多く、それが最も子どもを傷つける、ということを聞いたことがあったんです。――離婚後はワンオペ育児をしながら仕事をされていましたが、何が最も大変だったと感じますか?
常に睡眠不足で、肉体的疲労がひどかったことです。娘は眠りが浅く、当時まとまって3時間以上寝られたことはほとんどありませんでした。それにもかかわらず、娘が寝た後は当時流行っていたスマホのゲームに没頭し、課金して夜な夜なプレーをしてしまう時期もありました。いま考えると、ストレスを発散していたのでしょうね。まずは自分自身から変えてみる
――離婚後、パニック障害と診断されたそうですね。
最初は何となく体の調子が悪く、「今日はそういう日だろう」と思っているくらいでしたが、徐々に息がしづらくなったり、実際に倒れてしまったりしたことがありました。心配になって脳や心臓などの検査をしたのですが、幸い特に異常はなく。ただ、病院にかかっても一向に良くならなかったので、だいぶ時間が経ってから心療内科に行ったとき、そこで初めてパニック障害と診断されました。――「生き方を変えよう」と思ってから、すぐに変えられましたか?
「この日から変えよう」と決めて、即実行しました。当時、自分がパニック障害になり、肺がんの疑いも出てきている中で母も悪性リンパ腫になるなど、とにかく八方塞がりで何もかもがうまくいかない状況でした。何かを変えないといけないと強く思い、自分を180度変えようと思い行動を起こしました。信頼できる専門家との出会いで負担が軽くなった
――離婚後、娘さんは元パートナーの方と週に1回のペースで面会されているとのことですが、娘さんが15歳になったいまはいかがですか?
いまも変わらず、娘は基本的に週に1回、元夫の家に行っています。ただ、娘が希望する日に面会をする形になっていて、例えばテスト前は行かなかったり、私が地方での仕事が数日入ったときは彼のところで過ごしたりするなど、その時々で調整しています。――専門家に頼んでよかったと思うことはどんなことでしょうか。
離婚するときは弁護士にお世話になったのですが、お互い感情的になりがちなとき、非常に冷静に交渉など物事を進めてくれたのがとてもありがたかったです。私は信頼できる人に弁護士の先生を紹介してもらいましたが、いまの時代、初回は無料や30分5000円くらいで弁護士が相談に乗ってくれますよね。娘に何百回と伝えた、父母としてのメッセージ
――思春期真っ盛りの娘さんは、ご両親をどう思っていると感じていますか。
母親も父親も自分のことをとても大事にしてくれていることは、しっかり伝わっていると思います。元夫は娘思いの人なので、その点は非常に助けになっていると思いますね。教育方針に関しては、基本的に私の方針が軸となっています。「夜は〇〇時までに寝かせてね」「〇〇については少し改善してもらえないか」など、元夫と子どもについての話はLINEでやり取りをしています。――離婚の形は様々ですが、いま悩んでいる人に伝えたいメッセージを教えてください。
自分が離婚した立場としてのアドバイスとしてではないのですが、自分が離婚した親を持つ子ども目線としてのアドバイスはあります。
(記事は2024年12月1日時点の情報に基づいています)
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