「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
甘さは控えめ、見た目はシンプルでクラシカル。ルポーゼすぎさんは僕の理想とするホットケーキの店なんです。表面は銅板でじっくり焼かれてかりっとしていて、中はふんわり。表面に切り込みを入れ、自家製シロップをたっぷりかけてしみこませます。ほんのり塩味の利いたマーガリンとのバランスもいいですね。いっしょに注文するコーヒーはマンデリン。苦みと華やかさがちょうどいいんです。
「今日ホットケーキが食べたいな」って突然思い立って、いつも1人で行ってさっと食べてさっと帰る。待っている間は思考をオフにして、他に何もしないですね。近所の人が気軽に来られるような、背伸びしないお店の雰囲気も好きです。
ライブのツアーで地方に行ったとき、喫茶店をはしごして1日に3、4皿ホットケーキを食べたこともあります。お店探しはネットやグルメ好きの知人の情報や、自分の直感を頼ることも。解釈を必要としない、シンプルなものが好みです。
子供の頃、週末になるとジャムおじさんにそっくりの父がホットケーキを焼いてくれました。市販の材料で焼くだけなのに、すごくおいしくて。父は音楽も好きなので、料理や音楽が好きなのは父親譲りなのかもしれないですね。
(聞き手・片山知愛)
◆東京都杉並区上高井戸1の1の11京王リトナード八幡山1階(問い合わせは03・3306・3288)。
(前)9時~(後)7時(注文は30分前まで)。
プレーンホットケーキ700円(テイクアウト667円)。
ホットケーキデー(毎月5の付く日)は200円(テイクアウトは500円)。
年始休み。
きゅうじつかちょう ベーシスト。1987年生まれ。
「ゲスの極み乙女」「DADARAY」「ichikoro」「礼賛」の4バンドを中心に活動。著書に「ホメられるとまた作りたくなる!妄想ごはん」(マガジンハウス)。2021年、同書が原案のドラマが製作された。
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