新浜レオンさん
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
僕は第2次世界大戦の頃に東京で生まれたんですが、終戦後まもなくは食べるものがなく、砂糖は特に貴重でした。そんな中で、我が家には砂糖がストックしてありました。何の料理に使うのかというくらい大きなチョコレートもあって、毎日くだいて食べていましたね。手作りの餡(あん)もありましたよ。そんな環境にいたからでしょうか、子どもの頃から和洋問わず、こってりした甘さが大好きでした。僕はね、甘いものは甘いほうがいいと思っているんです。
これは店頭に出ていた箱がかわいいと思って買いました。2段作りの桐箱(きりばこ)で、スライド式のふたがある上の段には抹茶入りのきな粉と黒蜜が、下の段には抹茶とクリームチーズの葛羹(くずかん)が入っているんです。見た目がいいので、手土産として持って行ったりしますよ。
僕、飲む抹茶は好きなんですが、お菓子に使う抹茶は苦手なんです。だけど、これはイケた。ほんのりと抹茶の香りがして、チーズはしつこくない。舌触りがなめらかで、すごくおいしいんです。僕の好きなものの中では、最もさっぱりしていて貴重なスイーツです。
◆東京都中央区銀座6の10の1、GINZA SIX地下2階(問い合わせは03・6264・5754)。
360グラム、2916円。
午前10時半~午後8時半(イートインのラストオーダーは7時半)。
不定休。
きくち・たけお ファッションデザイナー。
1970年代にファッションブランド「ビギ(BIGI)」などを設立し、DCブランドブームを先導。84年よりメンズブランド「タケオキクチ」を手掛ける。