メジャーリーガー大谷翔平選手が「おいしさ世界一」というヨーグルト、サッカーの田中碧選手が鉄分補給で使っているという南部鉄瓶……東京・銀座のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」には、岩手県の名産品約1800種類が並んでいる。冷麺、南部せんべい、季節の野菜も人気で、開店26周年を迎えて賑わいをみせている。
いわて銀河プラザ
東京メトロ日比谷線の東銀座駅からすぐ、歌舞伎座の向かいのビル1階にオープンしている「いわて銀河プラザ」。周辺にオフィスビルが並び、会社員らが訪れるほか、築地に観光で訪れる外国人、歌舞伎座や新橋演舞場で観劇した人たちの姿も目立っている。
「人気商品は、生ウニなどの海産物、ソフトクリーム、チーズケーキです」。岩手県東京事務所の熊谷和さんは言う。特に売れ行きが目立つのは「牛乳瓶入り生ウニ」。5~8月の限定販売で、三陸海岸の宮古などで採取されたばかりの新鮮なウニが牛乳瓶にぎっしり詰まっている。ソフトクリームは濃厚な風味ながらもさっぱりした甘さが特徴だ。
三陸の海産物が並ぶ
最近、話題となっているのは「岩泉ヨーグルト」。インタビューで岩手の名物をたずねられた岩手県出身の大谷翔平選手が「本当に美味しくて、僕は世界一だと思っています」と答えた一品だ。酪農がさかんな岩手県北部の岩泉町で生産されている商品で、岩手県で採れた新鮮な生乳を原料に低温長時間発酵で作られた、コクのある乳製品だ。
岩泉ヨーグルト(左)と南部鉄器
歴史のある南部鉄器も注目を集めている。2022年サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で活躍した田中碧選手が、鉄分摂取のために南部鉄器を愛用しているとW杯期間中にテレビで紹介された。「日本を訪れる外国人にも人気で、高価な品を購入いただいたこともあります」と熊谷さんは話す。
いわて銀河プラザは1998年10月に開設。売り上げは、コロナ禍で一時的に落ち込んだものの、この10年ほどは5億円前後を維持している。
南部せんべいも人気
観光案内も充実し、相談員3人が名所を紹介している。ニューヨーク・タイムズが発表した「2023年に行くべき52カ所」では、世界でロンドンに次いで盛岡が2番目に紹介された。昨年11月には、外国人観光客に向けて、英語でショップを紹介する15秒の動画もつくった。
東京には各地のアンテナショップが開設されているが、宮城県のアンテナショップが年度内に閉店となる見通しなど、入れ替わりも目にとまる。熊谷さんは「それぞれの地域の魅力を発信し、連携して地方の豊かさをPRしたい」と話している。
(野村雅俊)
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