友だちを自宅に招いて食事する時の、締めの一品です。前菜からボリュームのある料理まで色々振る舞いますが、その後でもあっという間に完食。皆、「今まで食べたおそばで一番おいしい」って口をそろえるんです。

　初めて食べたのは新潟のお店だったかな。弾力の強さ、つるっとしたのど越しの良さで、いっぺんに好きになりました。以来、大勢で食卓を囲む機会にお取り寄せしています。最近はその機会が少なくなってしまったので、久しぶりに食べたいですね。

　生そばは約２分でさっとゆで、短い時間でぱっと出せます。ネギやショウガ、ミョウガ、梅干し、とろろなどを添えて。意外や、牛こま肉を甘辛く炊いたものをおつゆに入れてもおいしいですよ。そば湯もたっぷり味わいます。とろりとした口当たりは、つなぎに海藻を使っているからかなと想像しながら。

　日ごろから、料理を作るのも食べるのも大切にしています。どんなに多忙でも、食は私の「ど真ん中」にあるもの。この夏、舞台で演じるのはジェットコースターのように波瀾（はらん）万丈な人生です。熱量をとても必要としますが、食事を活力源に楽しく乗り越えたいと思います。

　◆新潟県十日町市内、越後湯沢駅構内など県内６店舗。生へぎそばはオンラインショップで２人前１９９０円～（送料別）。電話０１２０・１０５４０８（午前９時半～午後６時、水曜休み）。写真は調理例。

　くまがい・まみ　俳優。東京都出身。
　８月５～２８日、こまつ座の舞台「頭痛肩こり樋口一葉」（東京・紀伊国屋サザンシアターＴＡＫＡＳＨＩＭＡＹＡ）に出演する。
　９月に大阪、岡山、東京・多摩でも公演。