読んでたのしい、当たってうれしい。

シネマNEWS

川和田恵真監督デビュー作『マイスモールランド』予告編初解禁、追加キャストも発表!

主題歌は、ポカリスエットCMでも話題のアーティスト!

 (C)2022「マイスモールランド」製作委員会
(C)2022「マイスモールランド」製作委員会
 (C)2022「マイスモールランド」製作委員会  (C)2022「マイスモールランド」製作委員会

▼シネマNAVI シネマNEWS一覧
https://www.cinemanavi.com/article_list/

 

 是枝裕和監督が率い、西川美和監督が所属する映像制作者集団「分福」の気鋭の新人監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作『マイスモールランド』より、予告編と追加キャスト・主題歌情報が解禁された。

 クルド人の家族とともに生まれた地を離れた後、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた彼女と家族は、あるきっかけで在留資格を失い、これまで当たり前だった日常が一変する――。本作では、そんな過酷な環境な中でも、主人公サーリャが、東京に住む日本人の少年・聡太との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤しながらも、成長していく物語が描かれる。

 本作は、日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアのミックスという5カ国のマルチルーツを持つ主演の嵐莉菜が埼玉に住む在日クルド人の高校生・サーリャを演じ、東京に住む少年・聡太を注目の若手俳優・奥平大兼が演じている。ベルリン現地日程2月10日から通常開催される、世界三大映画祭の第72回(2022年)ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門でワールドプレミア上映される。

 追加キャストとして、藤井隆、池脇千鶴、平泉成、韓英恵、サヘル・ローズらの参加が決定。主題歌アーティストに、ポカリスエットや三菱地所のCMなどで立て続けにCMソングを手がける注目のアーティスト、ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)が書き下ろした主題歌「N e w M o r n i n g」であることが発表になった。ROTH BART BARONが、映画主題歌を書き下ろすのは初となり、本作では劇伴も手がけている。

『マイスモールランド』予告編

 解禁された《予告編》では、「難民申請は不認定となりました」と、厳しい判断に呆然とするクルド人の高校生・サーリャと家族の様子を捉えたシーンから映像ははじまる。そして、友人と笑い合い、家族でラーメンを食べる、ささやかで幸せな日常の姿の後に続くのは、収容された父親から発せられる「目を閉じて、今、何が思い浮かぶ?」という言葉とともに思い浮かぶ、普通の高校生だった日々。“ここに居たいと思うのは罪ですか?” というメッセージに、主人公サーリャの素朴で純粋な思いが込められている。

 サーリャと聡太がバイトをするコンビニの店長で聡太の叔父を演じた藤井は本作の出演について「丁寧で優しくて、決して弱くない川和田監督の熱意にお応えしたいと思いました。嵐莉菜さんはマスクで半分以上顔が隠れててもコロコロと変わる表情が魅力的で、撮影が始まると瞬間『サーリャ』になって感動しました。」とコメント。

 主題歌「N e w M o r n i n g」を書き下ろした、ROTH BART BARONの三船雅也は「川和田恵真という人間に会った時、僕は彼女のか細く弱い声の奥底に隠れた魂の綺麗さ、静かに燃える情熱にハッとした。脚本をもらってこの話のためなら、この人の作る作品ならなんだってやりたいとおもった。」とコメントし、「人々の暮らしを良くするために作られたルールが、誰かを苦しめてしまう、そのこんがらがったこの世界の毛糸の塊が、この映画で1本でも解けることを願う。」と想いを語った。

 川和田監督はこの楽曲に対して「はじめて聴いた時、涙が溢れました。繊細に寄り添ってくれながらも、力強く生きていこうとする肯定感に包んでくれる曲です。脚本執筆の間もずっと聴き続けていたROTH BART BARONさんに作っていただけて、この上なく嬉しく思います。」とコメント。主題歌は、ROTH BART BARONの三船雅也の美しい歌声と、サーリャの心情に寄り添った歌詞が、胸に優しく響く仕上がりになっている。

 5月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は更新時点のものです。資料提供:シネマNAVI )

シネマNEWSの新着記事

新着コラム