朝井麻由美さん
「スパ吉」の極旨ミートソース納豆トッピング 大学生の時に高校時代の友だちと久しぶりに東京・吉祥寺で会ってミートソースが食べたいと思ってブラブラ歩いていて入ったのがスパ吉。
「スパ吉」の極旨ミートソース納豆トッピング 大学生の時に高校時代の友だちと久しぶりに東京・吉祥寺で会ってミートソースが食べたいと思ってブラブラ歩いていて入ったのがスパ吉。
作家としてデビューした後、取材などで写真を撮られる機会が増え、身だしなみも仕事の一部だと思うようになりました。そこで、知人に美容院を紹介してもらったんです。その美容院へ行く途中にあるのが川上庵。おなかがぺこぺこだったので、飛び込んだのが最初の出会いです。
女一人でふらりとそば屋に入る、みたいなシチュエーションに長年憧れていて。少しだけドキドキしたけど、入ってみると私みたいに一人で来ている人もちらほら。鴨南そばにひかれて食べたらすごくおいしかった。麺は細すぎず、白すぎず、粗びきの少しボソッとした感じも食べ応えがあって理想的。つゆはしっかり濃いけど、鴨肉の少し酸味のある脂がコクになって口当たりが良く、ガブガブ飲んじゃうぐらい中毒性が高い。それ以来、髪を切るのと鴨南そばがセット。何としてでも食べられるよう、おなかをすかせて美容院へ行っています。
人気店ですが、テラス席も2階もあって、いつ行ってもちゃんと座れる安心感があります。小説「あのこは貴族」では、長野県軽井沢町にある川上庵の本店という想定で、主人公が鴨南そばを食べるシーンがあるんですよ。
◆東京都港区南青山3の14の1(問い合わせは03・5411・7171)。
1925円。
午前11時~午後8時(ラストオーダー7時、現在時短営業中)。
無休。
軽井沢(長野県)や麻布(東京都)など計5店舗。
やまうち・まりこ 作家。
1980年、富山県生まれ。2012年に「ここは退屈迎えに来て」(幻冬舎)でデビュー。「あのこは貴族」(集英社文庫)が今年映画化された。年内に光文社から新作を刊行予定。