秋山寛貴さん(お笑い芸人)
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
高校生の頃、有志でダンスを披露する文化祭の企画がありました。この映画に出てくる曲で踊ることになり、みんなで映画を見たのが最初です。
人種差別が激しかった1960年代、米メリーランド州ボルティモアが舞台のミュージカルです。高校生のトレーシーはローカルテレビ局の人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」への出演を夢見ていましたが、小柄で太っているという理由でオーディションに落ちてしまいます。しかし、番組のダンスパーティー参加がきっかけでレギュラーの座を獲得。夢を諦めず、黒人を差別せず一緒に行動するトレーシーが、周りも変えていきます。
マイナスだったものがプラスになっていくところに希望があっていいなと。トレーシーはオーディションのために授業に遅刻し、教師から居残りをくらいます。でも、居残り教室でかっこよく踊る黒人生徒たちと出会い、ダンスを通じて仲良くなります。その後スターになったトレーシーが行く居残り教室も生徒に人気が出て、「居残り票」がプレミアムチケットみたいになるんです。
番組で黒人と白人が一緒に踊ることはありませんでしたが、トレーシーは番組のダンスコンテストに黒人たちと飛び入り参加し、最後はみんなで踊ります。コンテストを中止しようとするテレビ局幹部に「This is the future(これが未来だ)」と言う番組ホストのせりふがかっこよくて、好きなシーンです。
この映画ではテレビを通じて何かが起こったことが大事だと思ったので、テレビがある部屋をイラストに描きました。
(聞き手・渋谷唯子)
監督=アダム・シャンクマン
製作=米
出演=ジョン・トラボルタ、ニッキー・ブロンスキー、ザック・エフロンほか さとう・ほなみ
1991年生まれ。武蔵野美術大卒。イラスト制作のほか、ぬいぐるみ・雑貨ブランド「夜行」を立ち上げ活動中。https://honamisato.com/ |