秋山寛貴さん(お笑い芸人)
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
スポーツ賭博で負け、借金を背負うコナーが報酬目当てに少年野球のコーチを臨時で始めます。いい加減で夢や目的がなかったコナーが、野球以外の学校生活でも少年たちと関わって絆を深める。
子どもにしては体が大きいのに怖がりのジェファソン、8歳で試合の出場規定を満たしていないけど、チームの愛されキャラのGベイビーら個性のあるメンバーで構成するチーム「キカンバス」。
彼らはケンカや強盗が頻繁に起こる治安の悪い地域で暮らしている。貧しさゆえに最初はユニホームはバラバラだし、道具はぼろぼろ。チームに魔球を投げるようなすごいやつもいない。彼らは、ないものだらけの中、野球への情熱を糧に生き生きとしている。
コナーはだらしなくて、社会やルールからはみ出した部分があるけど、しっかりした考えを持っているのが魅力的。速球を投げられるのに、ヘッドホンで音楽を聴いていないとリズムが取れない投手マイルスのため、コナーとチームメートが歌を口ずさみ、リズムを作るシーンは圧巻でした。友情や試合に勝とうというよりも、自由気ままにやっている感じが美しいと思いました。
コナーや少年たちは、野球のためにすごく努力するわけでもなく、スポ根的な要素は薄いんです。僕も努力が苦手で、自分と同じ気配を感じました。この映画は、どうやったら個々が輝けるかを野球をフックにして描いている。それを見てほしいですね。
聞き手・佐藤直子
監督=ブライアン・ロビンス
脚本=ジョン・ゲイティンズ
製作=米 出演=キアヌ・リーブス、ダイアン・レインほか ながた・しんさく
2016年にデビューし、約20冊の絵本を手がけた。11月17日に「なりたいのは」(絵本塾出版)を発売。 |