新訂万国全図 東半球・西半球(写)
日本が中央に。江戸の最先端世界地図。
伝統的なこけしといえば、細長い胴に丸い頭が一般的。だが、展示室には、一風変わったえじこ型のこけしも並ぶ。
「えじこ」とは、わらで編んだ籠のこと。かつて東北地方では、農作業をするときなどに乳児を寝かせておくのに使っていた。えじこに入った乳児を表したのがこのこけしだ。
「もともと土や布を素材に作られていた人形の形をまねて、こけし職人が作り始めたようです。その後、こけしの一つの形として定着したのでしょう」と愛知県・豊田市民芸館の内田美穂子学芸員は話す。
今も伝統こけしの各系統で作られており、産地や作者によって形や模様は様々だ。なかには、首がゆらゆら動くものや小物入れとして使えるものもある。