新訂万国全図 東半球・西半球(写)
日本が中央に。江戸の最先端世界地図。
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砂岩(部分) |
年間約300万人の観光客が訪れるカンボジアの世界遺産、アンコール・ワット。12世紀にこの巨大遺跡を生んだアンコール王朝(9~15世紀)は、ヒンドゥー教と仏教の影響を色濃く受けながら、独自の信仰と文化を発展させた。今展では、その美術様式が花開くまでを石像など116件で紹介する。
四つの顔で世界を見渡し、口元に優雅な笑みを浮かべるのは、創造神ブラフマーだ。シヴァ、ヴィシュヌと並んでヒンドゥー教の三大神だが、造像例は多くない。高さ111センチの本作は10世紀後半の遺跡から出土した。ここまで保存状態の良い丸彫りは珍しいという。
近寄ると心を見透かされるような崇高さが漂う。「目が合うようで合わないところが神秘的」と学芸員の藤井康隆(やすたか)さん。