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志津川駅(宮城県、JR気仙沼線)
バスの車窓に更地が広がる。忙しく働く重機とダンプカーを目で追っているとかまぼこ形の小さな「駅」に到着した。
2015/03/10 更新
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三才駅(長野県、JR信越線)
雪の晴れ間の寒い朝。親子連れが入れ代わり立ち代わりやってくる。「3歳詣で」の家族たちだ。
2015/03/03 更新
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与那原(よなばる)駅
(旧沖縄県鉄道)
〽軽便汽車乗(ぬ)てぃ ま~かいが~(どこ行くの)――沖縄で戦後歌われた「軽便鉄道節」にのせ、紅型(びんがた)を着た琉装の女性たちが傘を車輪に見立てて踊る。
2015/02/24 更新
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知床斜里駅
(北海道、JR釧網(せんもう)線)
風が音を立てて吹き付け、粉雪が舞い上がる駅前ロータリーに、長方形の窓から漏れた明かりが暖かな光を投げかける。水平にすらりと伸びた直方体の駅舎が、北の大地の広がりを思わせる。
2015/02/17 更新
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浜名湖佐久米(さくめ)駅
(静岡県、天竜浜名湖鉄道)
浜名湖畔の小さな無人駅に、冬になると白い大群が舞い降りる。その正体はユリカモメ。4千キロ離れたシベリアから渡ってくる。
2015/02/10 更新
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高畠駅
(山形県、JR山形新幹線)
山形新幹線で米沢駅から10分足らず、雪に埋もれた城のような駅に到着した。
2015/02/03 更新
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黄福柵原(こうふくやなはら)駅
(岡山県、旧片上鉄道)
「当列車は黄福柵原行きの展示運転車両です」。車掌役の男性がアナウンスすると、1936年製のキハ702が400メートル先の「新駅」に向けて動き出した。
2015/01/27 更新
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赤池駅(福岡県、平成筑豊鉄道伊田線)
箸を休めていたら「こんくらい食べ切らんと!」と叱られた。地元の陶器、上野(あがの)焼の皿からあふれた直径25センチのミックス焼き。
2015/01/20 更新
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多宝塔駅(京都府、鞍馬山鋼索鉄道)
元旦に降り積もった雪が、朱塗りの駅舎を包んでいた。初詣に向かう人たちが次々とホームに降り立つ。
2015/01/13 更新
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東京駅(東京都、JR東海道線ほか)
レンガ造りの丸の内駅舎。南北のドーム上部に設計者、辰野金吾が自らデザインした干支(えと)のレリーフが8枚ずつはめ込まれている。戌(いぬ)は西北西、辰(たつ)は東南東といった具合に8種の動物が方角を示す。今年の主役を探すと、南南西に脚を折りたたんだヒツジがくつろいでいた。
2015/01/06 更新