ふじのくに茶の都ミュージアム
稜線が白く浮き上がる富士山の手前に、緑の3本線で茶畑を表現した。数本の線を組にした「吹き寄せ」の縦じまは、小堀遠州が提唱した「綺麗さび」を意識。
モノトーンでハード の逆を行く
地上300メートル、日本一高いビルの16階に位置するあべのハルカス美術館。シンボルマークはリトウリンダさんがデザイン全体を監修、南部俊安さんが制作した。2人とも関西を拠点とし、仕事をともにしたことのある気心の知れた間柄だ。
丸みを帯びた、どこか愛敬のある二つの図形。左はABENOとARTの頭文字「A」、右はHARUKASとHUMANの「H」。寄り添うように重ね、「ARTとHUMANが交わるところにこそMUSEUMは生まれる」という美術館の理念を表している。
「美術館のマークはモノトーンで四角くてハードなデザインが多いので、その中で差別化が必要だと思った」と南部さん。リトウさんとともに40~50の案を考え、最終的に選ばれた今のデザインは「親しみがあるのが一番のポイントでしょうね」。
色は「飽きのこない」ブルー系で、関西全体を360度見はるかす空の青をイメージした。「手前みそですが、どんな展示にもなじんでいると思います。長く使ってもらえたらうれしいです」
◆あべのハルカス美術館 大阪市阿倍野区阿倍野筋1の1の43 あべのハルカス16階(問い合わせは06・4399・9050)。午前10時~午後8時((月)(土)(日)(祝)は6時まで、入場は30分前まで)。一部の(月)、展示替え期間、年末年始休み。