読んでたのしい、当たってうれしい。

ロゴ散歩

ロマンスカーミュージアム

ロマンスカーミュージアム

特急とトンネル 懐かしい色で

 東京都心と神奈川県の箱根・江の島を結ぶ小田急電鉄の特急「ロマンスカー」。4月にオープンしたロマンスカーミュージアムは、子どもも大人も楽しめる鉄道ミュージアムをコンセプトに、歴代の車両5種類や沿線のジオラマなどを展示。実際の運転台を活用した運転シミュレーターもある。

 ロゴマークはロマンスカー(Romancecar)と鉄道(Railway)の頭文字である「R」を横に寝かせた形。トンネル(左側の、上部が半円の図形)を通過する列車(右の三角形)の表現でもある。積み木のようにシンプルな形状を組み合わせ、子どもたちにも親しみやすく、インスピレーションをかき立てる存在でありたいとの願いを込めたという。色の基調は1957~92年に走行したSE(3000形)などの車体に使用されたバーミリオンオレンジだ。

 小田急電鉄で17年間運転士を務め、展示しているロマンスカーすべてを運転した経験がある高橋孝夫館長は「懐かしい、乗ってみたいなど、幅広い世代のお客さまに喜んでいただいています」と話す。

 ◆ロマンスカーミュージアム 神奈川県海老名市めぐみ町1の3(問い合わせは046・233・0909)。当面は予約制。午前10時~午後6時(入館は30分前まで)。原則第2、4(火)休み。

(2021年5月11日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

ロゴ散歩の新着記事

  • ふじのくに茶の都ミュージアム 稜線が白く浮き上がる富士山の手前に、緑の3本線で茶畑を表現した。数本の線を組にした「吹き寄せ」の縦じまは、小堀遠州が提唱した「綺麗さび」を意識。

  • 京都市京セラ美術館 国内2番目の公立美術館として1933年に開館、「帝冠様式」の建物で知られる京都市京セラ美術館。

  • 諸橋近代美術館 福島県・磐梯高原に1999年に開館した諸橋近代美術館。シュールレアリスムを代表する画家サルバドール・ダリのコレクションで知られる。

  • 山梨県立美術館 1978年の開館以来、「ミレーの美術館」として親しまれている山梨県立美術館。開館時からの目玉、ジャン=フランソワ・ミレー(1814~)の「種をまく人」をはじめ、バルビゾン派の作品や地元ゆかりの作品を数多く展示している。

新着コラム