「梅林堂」 彩のさくさく お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウさん。埼玉方面に出かけると、あるお店を探してキョロキョロ。何を探しているの?
罪の味っておいしいじゃないですか!
たっぷりのバターを使った昭和の日本人が求めるフランス料理の味。最近のフレンチは見た目がきれいだけど、「私が求めているのはバターとクリームとカロリーなんだ!」とフラストレーションがたまってて。そんなときにこのお料理に出会いました。
きっかけは、東京会館で毎年開催される元宝塚歌劇団・七海ひろきさんのディナーショー。そのときは料理名も中のお魚も違ったんですが、こんなにおいしいなら通常メニューにあるだろうと探してみても、無い……。
東京会館の系列の「特別食堂」は以前から利用していて、似ている料理を見つけたので食べに行きました。舌平目がそもそも好きだし、魚の煮汁とバターと白ワインを煮立てたソースも絶品。パンを浸して食べるのはマストでしょう。
日本橋三越の中というお店の場所自体、特別な雰囲気でたまらないんです。昭和初期に娘だったであろう上品なご婦人たちが普通に1人で食べにいらしてて、三越の伝統と歴史を感じます。
疲れているとき、もうダメだってときにご褒美として食べて、やる気を出しています。1人で行ったり、夫とだったり。最近は「令和ブルガリアヨーグルト」の連載中に、取材にご協力いただいた方たちと行きました。
(聞き手・片野美羽)
◆東京都中央区日本橋室町1の4の1(☎03・3274・8495)。4400円(パンまたはライス付き)。午前11時~午後7時(ラストオーダーは食事が1時間前、喫茶が30分前)。休みは日本橋三越本店に準ずる。
公式サイト:https://www.kaikan.co.jp/branch/nihonbashi/
前回開催で好評を博した「大人様ランチ」を期間限定で提供。日本のお子さまランチの発祥地である日本橋三越本店で召し上がれ。
みやぎ・あやこ
作家。2006年に「花宵道中」(新潮社)でデビュー。代表作「校閲ガール」(KADOKAWA)。昨年11月に発売した「令和ブルガリアヨーグルト」(KADOKAWA)がドラマ化され、テレビ東京で放送中。
tumblr:https://amiya3.tumblr.com/
書籍詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322304001095/