つめをぬるひとさん(爪作家)
「アフター・ヤン」(2021年) 「テクノ」と呼ばれる人型ロボットのヤン、中国系の養女・ミカ、養父母が暮らす近未来が舞台です。
「アフター・ヤン」(2021年) 「テクノ」と呼ばれる人型ロボットのヤン、中国系の養女・ミカ、養父母が暮らす近未来が舞台です。
好きな映画が多くて悩みましたが、お母さんに「小さい時よく見ていたよ」と言われて、「ホーホケキョ となりの山田くん」に決めました。周りの人にのんきな性格だと言われるんですけど、たぶん幼少期にこの映画を見ていたからのんきになったのかなって思っています。
でっかいカタツムリが出てきたり、潜水艦に乗っていたり。ほんわかした日常とファンタジーが入り交じる感じが楽しいです。コントを作る時の勉強にもなります。
特に好きなのは、雨のなかお父さんを迎えに行くシーン。お母さんものぼるも面倒くさがっていたのに、結局家族みんなで迎えに行くんですよね。「となりの山田くん」はこういう小さい幸せに気がつかせてくれます。私が知らない間に植田が重い小道具を持ってくれてたりするなって、このシーンを見て思い出しました。
最後にみんなで歌う「ケ・セラ・セラ」、当時お母さんがめっちゃ歌ってたんです。「未来はみえないお楽しみ」っていうのが、お楽しみを抱えて生きているんだと思って大好きで。「なるようになる」もお母さんがずっと言ってくれた言葉です。今までピンチは結構ありました。でもその度に、お母さんとか植田とか同期や先輩が助けてくれて、みんなのおかげでなるようになっているなあってすごく感じます。
絵は冒頭の雲のシーンと映画全体の幸せそうなイメージを表現しました。「えーい!」とアクリル絵の具を手で塗って、石膏を彫って。すごく楽しかったです。
(聞き手・千葉菜々)
監督・脚本=高畑勲 原作=いしいひさいち プロデューサー=鈴木敏夫 声の出演=朝丘雪路、益岡徹、荒木雅子、五十畑迅人ほか
おだ・ゆうき
1995年生まれ。2014年に植田紫帆と「オダウエダ」結成。21年に「女芸人No.1決定戦 THE W」優勝。YouTubeチャンネル「オダウエダ総合案内所」で動画を配信中。
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