秋山寛貴さん(お笑い芸人)
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
「マスク」(1994年) 何をやってもうまくいかない主人公・スタンリーがマスクをつけると、ハイテンションな超人に大変身し、アパートから外出するために大暴れする。
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日本で初公開されたブルース・リーの主演映画は「燃えよドラゴン」。中学生だった当時、友達と一緒にヌンチャクの練習をしては、たんこぶを作っていました。ランニングシャツに学生服のズボンと、フェルトペンで黒く塗った上履きを履き、服装をまねしているヤツもいた。「ドラゴンへの道」は高校生の頃。アルバイトをして拳法着を買ったなぁ。地元の静岡・清水の海岸で、よくブルース・リーごっこをしたものです。
リーの出演作って、勧善懲悪で分かりやすい。この作品では、イタリア・ローマの中華料理店を地上げ屋から守るため、リー扮する武術の達人が闘う。ありがちな話の中、いかにアクションを見せるかにこだわっています。
全米空手チャンピオンのチャック・ノリス演じる敵との、円形闘技場での決闘シーンは有名。小柄なリーが大きく見えるようなハイキックに、ローキックや足払いなど、何が飛び出すか分からない。中盤では2本のヌンチャク「ダブルヌンチャク」も登場し、驚かされました。
リーは背も低く、ハンサムすぎず、自分も頑張れば彼のようになれるかもと思わせる点が魅力。さらに、武術に精通し、格闘技とエンターテインメントを上手に融合させた。彼の影響で日本のドラマや漫画の格闘シーンが一変したと思います。中国武術や空手などの間合いを再現し、リアルさを追求するようになった。アクションの在り方を変えた存在ですね。
聞き手・中村和歌菜
監督・脚本・音楽・武術指導=ブルース・リー
製作=香港
出演=ブルース・リー、ノラ・ミャオ、チャック・ノリスほか たしろ・たく
1959年生まれ。企業やイベントのキャラクター、ロゴのデザインを数多く手がける。35年分の仕事をまとめた作品集が今秋発売予定。 |