東京メトロ日本橋駅すぐのオフィス街に、2016年3月にオープンした。江戸時代、長崎で西洋医学を伝えたドイツ人医師のシーボルトが、定宿にしていた薬種問屋「長崎屋」が日本橋にあったため、日本橋での出店は、念願だったという。
店内は、物販、軽飲食、観光案内、イベントの四つのゾーンに分かれている。物販の目玉はカステラ。11社のカステラがどんと積まれていてかなりのインパクトだ。長崎県内には数多くのカステラメーカーがあるが、アンテナショップスタッフが実際に口にしておいしいと思ったものを選んでいる。
店の中央は酒コーナーで、焼酎を中心に県内・蔵の酒を取り扱う。売れ筋のトップは麦焼酎「壱岐スーパーゴールド22」。一人でふらっと立ち寄るサラリーマンが、酒とつまみを買っていくことも多い。酒コーナーの隣には本のコーナーがある。長崎の情報誌「ながさきプレス」「樂(らく)」のバックナンバーや郷土出版物が並び、長崎を知るには格好の資料がそろっている。
店奥は、軽飲食のカウンターになっている。焼酎やかんぼこ(かまぼこ)の食べ比べや、角煮のカレー、角煮まんじゅう、長崎スイーツが味わえる。スイーツの人気メニューはスポンジの間にカスタードクリームをはさみ、上にパインと黄桃がのった長崎版ショートケーキ「シースクリーム」。
観光案内では、定番の観光スポットだけでなく、隠れた観光名所情報を仕入れることもできる。県内の市町村が期間限定で出店して、店内で扱っていない物産品を販売するイベントゾーンもある。
(土田ゆかり)
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【1】五島手延うどん
(長崎五島うどん、200グラム、463円)
手延べ作業で、細くもっちりした強いコシに仕上げた。
つるりとしたのどごしが特徴。国産小麦100%使用。
【2】あごんちょび
(虎屋、75グラム、1296円)
五島産のアゴ(トビウオ)を、同じく五島産のツバキ油、自家製「海塩ごとう」などでつけ込んだ。
和洋問わず料理のアクセントになり、パスタ、唐辛子と一緒にオリーブオイルで炒めたシンプルな料理にも。
【3】五三焼かすてら
(須崎屋、12切れ、2160円)
和三盆糖を使用し、地鶏卵の黄身と白身の割合が5対3。底には砕いた氷砂糖を敷き詰めた。職人の手焼きの生地は粗めでしっとり、濃厚な味。
【4】長崎角煮まんじゅう
(岩崎食品、5個入り、2000円)
長崎名物のしっぽく料理のひとつ、とんぽうろうを手軽に味わえる。豚バラ肉をじっくり煮込んだ角煮をふわっとした生地ではさんだ、長崎のファストフード。化学調味料不使用。
【5】飛魚醤油の素
(冨喜、8グラム、1080円)
瓶に、焼きアゴ、乾燥コンブ、乾燥唐辛子が入っている。しょうゆを注ぎ、冷蔵庫で3~4日置くと、アゴのうまみの出たしょうゆに仕上がる。湯で薄めれば、めんつゆ、天つゆなどにも。
日本橋 長崎館
東京都中央区日本橋2の1の3、アーバンネット日本橋二丁目ビル1階(日本橋駅)
TEL:03・6262・5352(ショップ)
03・3241・1777(観光案内)
営業時間:午前10時から午後8時
休み:年末年始(12月30日~1月2日)
URL:https://www.nagasakikan.jp
日本橋長崎館 店長 黒川貴子さん
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