有楽町駅からすぐの東京交通会館はアンテナショップの名所で、日本各地の物産や観光情報を手に入れられる。その地下1階にある「わかやま紀州館」の店先には、和歌山県の旬の農産物がずらり。人々が足を止めて品定めする。
2004年にオープンしてから増床を重ね、現在は物産コーナーと観光案内コーナーをあわせて105平方メートル。
物産コーナーでは年間800種類以上の商品を取り扱う。その中でも生産量日本一の梅干しは、常時約50種類をそろえる看板商品だ。塩、シソ、ハチミツ、その他の調味料を使ったものと、味つけごとに四つのコーナーに分けて陳列している。粒のサイズや内容量も様々で、好みの一品が見つかるはず。5月下旬~6月は生梅も販売する。7月はモモ、10~11月は柿と、その他の農産物も見逃せない。梅干しと同じく生産量日本一の温州みかんも10月~2月に販売する。
日替わりで入荷するパック入りのすしは、ランチにおすすめ。高菜でご飯を包んだ「めはりずし」や、サバの押しずしなど、郷土の味を楽しめる。「生鮮物や日替わり商品を求めて、普段使いで来ていただくお客さまが多いです」と担当者は話す。
意外に知られていない人気商品が、かんきつ類のジャバラの果汁。花粉症の軽減効果を期待して、特に春先に買い求める人が多いという。
観光案内コーナーには県内各エリアのパンフレットがラックいっぱいに並び、旅行の相談などを受け付けている。2015年に開創1200年を迎えた高野山、17年に創建1700年となる熊野那智大社など、歴史的な観光地が盛り上がりを見せている。同年、「日本遺産」に認定された「絶景の宝庫 和歌の浦」「『最初の一滴』醤油(しょうゆ)醸造の発祥の地 紀州湯浅」にも注目だ。
(中村和歌菜)
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【1】むかしっ子
(梅一番井口、450グラム、1000円)
店内に数ある梅干しの中で、売り上げ1位に輝く人気商品。小粒の紀州産南高梅を塩のみで漬け込んだ、昔ながらのすっぱい味わい。
家庭用のお得品で、毎日のごはんのお供としても、おにぎりの具としてもおすすめ。
【2】備長炭のしらべ
(尾崎酒造、720ミリリットル、1296円)
熊野地方の梅を使用し、紀州備長炭を敷き詰めたタンクの中で熟成させた梅酒。備長炭が雑味を吸収し、まろやかな甘さに。アルコール度数13パーセント。
【3】濁り醤(びしお)
(角長、180ミリリットル、756円)
しょうゆ発祥の地とされる湯浅町にある老舗の商品。火入れや添加物を加えず、こうじが原料を分解してできた汁のみを取り出した、香り豊かな天然濃口の生じょうゆ。
【4】田村みかん フルーツまるごとゼリー
(小南農園、250グラム、411円)
湯浅町の田村地区でとれた完熟ミカンを使用。外皮をむいた小粒のミカンが丸ごと三つ入っていて、食べごたえある一品だ。果肉はやわらかで、豊かな甘みを楽しめる。
ガラス皿に盛れば見た目にも美しい。
【5】昔造り紀州金山寺味噌(みそ)
(やまだ、140グラム、354円)
ウリ、ナス、シソ、ショウガをふんだんに混ぜ込んで熟成させたみそ。ごはんや野菜にのせて食べたり、酒のつまみにしたりと、おかず感覚で味わう。
わかやま紀州館
東京都千代田区有楽町2の10の1 東京交通会館地下1階(有楽町駅)
TEL:
【物産】03・6269・9434
【観光】03・3216・8000
営業時間:午前10時~午後7時(日曜、祝日は6時まで)
休み:年末年始
URL:http://www.kishukan.com
わかやま紀州館 館長 谷中一良さん
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