サラリーマンや旅行者でにぎわうJR東京駅。八重洲中央口からまっすぐに延びる八重洲通りと外堀通りの交差点の角に京都市のアンテナショップ「京都館」がある。
オフィスビルのテナントらしい外観だが、店内に入ると、琴の音色とほのかなお香の香りに包まれ、みやびな和の世界が広がる。1日の来場者数は平日約500人、土日祝日約800人。
約260平方メートルのフロアの多くを占めているのは「伝統工芸品コーナー」だ。通りに面したウィンドーには格子の壁が立てられ、フロアの中央まで京漆器や京焼・清水焼の茶わん、京人形、西陣織、京友禅の生地を使った袋物などがずらり。京都で古くから受け継がれる「ほんまもん」を陳列しているという。
玄関を入って右側には、菓子類や京漬物、日本酒などの「食品コーナー」がある。京都を代表する和菓子「八ッ橋」は、定番だけでなく期間限定品も合わせて常に十数種類を取りそろえている。各商品は、テーマを決めて月ごとに入れ替えており、毎年12月には日本酒の試飲販売もしている。
奥は、京都の観光情報を発信する「情報コーナー」になっている。丸テーブルの上に立つ、野だて傘を模した大きなオブジェが目を引く。名所旧跡や季節ごとのイベントをパンフレットやビデオで紹介。スタッフが集めたファイル資料も充実している。
このほか、「イベント・体験コーナー」や「お抹茶体験コーナー」(毎週金~日曜日の午後0時半~4時半、1服500円)もある。
京都館は2006年10月、赤坂から現在地に移転した。2017年秋は11周年の記念イベントとして、「京象嵌(ぞうがん)」のペンダント、ストラップづくりの体験教室を催したり、記念限定商品を販売したりした。
(尾島武子)
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【1】夕子 秋の四味
(井筒八ッ橋本舗、20個入り、1080円)
米粉にニッキや抹茶を加えて香りづけしたもちもちの生地に小倉あんを包んだ人気商品「生八ッ橋」。期間限定で、クリとサツマイモのあんも詰め合わせた、計4種の味が楽しめる。
【2】きざみ すぐき
(京つけもの西利、125グラム、475円)
すぐきは、京都では、しば漬け、千枚漬けとともに親しまれている漬物の一つ。酢茎菜(すぐきな)というカブラの一種に、しょうゆとごまを加えて漬け込んだ、ほどよい酸味がクセになる一品でご飯がすすむ。
【3】竹取物語
(京洋菓子司ジュヴァンセル、2700円)
しっとりとした生地に大粒の和栗と黒豆を混ぜ込んだパウンドケーキ。2000年のミレニアムに、千年の節目にちなんで「竹」をテーマに創作した。贈答品に喜ばれそう。
【4】芳輪(ほうりん) 堀川
(松栄堂、20本、簡易香立て付き、1080円)
7センチのスティックタイプのお香。香木「白檀(びゃくだん)」のさわやかな甘い香りで気分がリフレッシュできる。燃焼時間は15~20分程度。
【5】厄除けネクタイ
(ネカド、6480円)
西陣織の技術を用いて、7色の絹糸を織り込んだネクタイ。厄年の時に、7色の長いものを結んで身につけると、厄よけや厄払いになるという言い伝えがある。色は「ベージュ」や「パープル」など6種類ほどある。年齢を問わないシンプルなデザインはプレゼントに最適。
京都館
東京都中央区八重洲2の1の1 ヤンマー東京ビル1階(東京駅)
TEL:03・5204・2260
営業時間:午前10時半~午後7時
休み:3月と9月の最終水曜日、年末年始(12月30日~1月3日)
URL:http://www.kyotokan.jp/
京都館 支配人 渡邉恭夫さん
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