東京駅の八重洲エリアと日本橋を桜並木で結ぶ「さくら通り」。会社員や買い物客でにぎわうこの通り沿いに、山梨県のアンテナショップ「富士の国やまなし館」がある。
同館は2015年4月、ソムリエ田崎真也さんのプロデュースで生まれ変わった。コンセプトは「プチやまなし体験館」。信玄餅といった山梨を代表する銘菓や、アワビの煮貝、ほうとう、甲州みそ、季節のフルーツなどの食品類、さらには伝統工芸品など、計1千種類ほどが店内に所狭しと並ぶ。
店内でひときわ目を引くのはワイン棚。甲州種ブドウから造られる「甲州ワイン」をはじめ、250種ほどの山梨県産ワインがそろう。日本のワインというと、かつては甘すぎる、酸味が足りないなど、敬遠された時代もあったが、2008年以降、海外でも高く評価されるようになったという。そこには、原料となるワイン用ブドウの栽培をはじめ、担い手たちの努力と情熱が背景にある。そんな日本ワインの代表格、山梨県産ワイン。山梨県は昼夜の寒暖の差が大きく、ワイン用ブドウの栽培に適した気候であることも、県産ワインの美味しさの秘密だそう。
ワイン棚のそばには、総延長約7メートルのイートインカウンターを備え、さながら立ち飲みバーのよう。店内で販売しているおつまみとともに県産ワインを試飲できるのも同館の魅力だ。
「山梨のクオリティーの源は、豊かな水にあります。食品から工芸品に至るまで、水の恵みが質の良い名産品を生み出しています」と店長の森原和加子さん。
飲んで、食べて、見て、触って。クオリティーにこだわった山梨の本物の味、本物の技がぎゅっと詰まった同館で、山梨の新たな魅力を再発見したい。
(渡辺香)
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【1】「コリエドゥペルル ブランムスー リュクス」
(750ミリリットル、3996円)
甲州種ブドウ100%の辛口スパークリングワイン。
コリエドゥペルルとはフランス語で「真珠の首飾り」の意味。グラスに注ぐとキメ細かい泡がグラスの縁に並ぶことから、この名前が付けられた。製造会社の「まるき葡萄酒」は日本最古のワイナリーともいわれ、自社製品の古酒とブレンドした深い味わいが特徴の、類いまれな一品。
【2】ワイン3種類飲み比べ
(500円以上 ※選んだワインの種類に応じて)
7種類ほどのワインの中から3種を選んで味わえるイートインメニュー。お店専属のソムリエに相談しながらお好みを見つけてみては?
おつまみも充実。店内商品をアレンジして提供してくれる「やまなし前菜」(写真手前、400円)がおすすめ。
【3】信玄餅ソフト
(510円)
清里ミルクプラントの生乳100%のソフトクリームに、県の銘菓「信玄餅」三つと黒蜜をトッピング。爽やかで後味スッキリのソフトとの相性も抜群で、老若男女問わず人気。お昼休みの会社員がこちらを片手に一息つく姿も。
【4】干しぶどう
(巨峰・ピオーネ、各70グラム、600円)
県産の巨峰とピオーネをドライフルーツにしたぜいたくな一品。巨峰は甘さがしっかりした濃厚な味わい。ピオーネは独特の酸味が人気。
そのほか季節のフルーツが3~4種ほど入った「フルーツミックス」(写真左、40グラム、432円)も。ぜひそのまま召し上がれ!
【5】甲州印伝
(1500円前後~2万円前後)
軽くて軟らかい鹿革に、江戸小紋などの古典柄を漆でモダンにあしらった「甲州印伝」。長財布をはじめ、小銭入れやカードケース、印鑑入れなど種類も豊富。大切な人へのプレゼントにも◎
富士の国やまなし館
東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1階
(東京駅、日本橋駅)
TEL:03・3241・3776
営業時間:午前11時~午後7時半
休み:年末年始
URL https://www.yamanashi-kankou.jp/tokyo/#yamanashilkan
Facebook https://www.facebook.com/f.yamanashi.kan/
同ビルの2階には、山梨県産ワインと県産食材を使ったイタリアンが楽しめるレストラン「Y-wine(わいわい)」も(TEL03・3527・9185、営業時間 ランチ午前11時半~午後4時、ディナー午後5時~10時〈土曜は9時半まで〉、定休日は日曜、祝日、年末年始)。
![]() 富士の国やまなし館 店長 森原和加子さん 山梨といえば「おもてなしやまなし」。 |