第40回ふくい桜まつりが、3月22日(土)~4月6日(日)、福井市の足羽(あすわ)川と足羽山周辺で開かれる。日本さくら名所100選に選ばれた福井の桜の魅力を知ってもらおうと、福井市観光協会のPRキャラバン隊2人が朝日新聞メディアプロダクション大阪支社を訪問。「北陸新幹線が昨年敦賀まで開業し、関西からも首都圏からも観光客も増えています。福井で春を楽しんで」と話した。
福井市を南から北へ流れる足羽川。JR福井駅から徒歩10分の堤防沿いには、全長約2.2キロメートルにわたって、ソメイヨシノをはじめ約600本の桜並木が続く。桜は先の戦争や、戦後すぐに起きた地震からの復興を願い、1953年から市民が植えたもので、市街地を見下ろす足羽山に咲く桜とともに福井の春を代表する風物詩になっている。
今年の桜まつりは夜桜を盛り上げる企画が充実。期間中、午後6~10時には「えちぜん花の宵」と題して桜並木をライトアップするほか、市内の学校や福祉施設の人たちが紙でつくった〝桜〟4千個を堤防に並べて幻想的な情景を生み出す「みんなでつくる桜のあかりプロジェクト」(3月28日~4月6日)を催す。3月22日、29日、5日には午後7時からは花火も打ち上がる。
また、市中心部を広く巡ってもらおうと、福井駅や福井城址などでも関連のイベントを開催。4月5日と6日には、福井のグルメやスイーツをステージパフォーマンスとともに楽しめる「ふくいマチナカ桜フェア」を福井駅前のハピテラス、市観光交流センター屋内広場で開く。
福井市では地元の特産品の販促にも力を入れており、市内周辺の酒どころを紹介する「ふくい酒蔵ある記」も実施している。特製の冊子を手に県内26カ所の酒蔵を巡り、千円以上の買い物をしてスタンプを集めるとスタンプ数に応じて抽選でプレゼントが当たる。
PRキャラバン隊で市観光協会の藤井敬三さんと村田凌さんは「福井は恐竜で有名になりましたが、おろしそばやソースカツ丼など、おいしいものもたくさんあります。大阪からも東京からも近くなった分、福井でゆっくり滞在する旅を楽しんでください」と誘っていた。