茨城県といえばやっぱり納豆!納豆といえば水戸市、その水戸市で「水戸納豆早食い世界大会」があると聞いて参加してきました。水戸観光コンベンション協会が企画し、今年で20回目を迎えた大会には、県内外から132名が参加。偕楽園に近い千波湖を背景に、予選を勝ち抜いた10人が決勝に進みます。
大会は3月9日に開かれ、食べることが大好きな記者は、女性の部で最後の予選の組に出場。20代から60代ぐらいまでと参加者の年代はまちまちで、食が細そうな方やわら納豆の帽子をかぶった気合の入った方も。
撮影のため、自身の出場前に参加者を見て、作戦や食べ方の想像を巡らせていたのですが、いざ、自分が席に着いてみると、お茶碗1.5杯分の納豆ごはん300g(納豆 90g,ご飯 210g)に圧倒されてしまいました。
背後では、審査員の水戸の梅大使や水戸黄門に扮した方々がストップウォッチをもって応援してくれます。目の前にはたくさんのギャラリー・・・。ここは、怖じ気づいて恥ずかしがっている場合ではないと腹をくくり、髪の毛が邪魔にならないよう結んでスタンバイ。
ホイッスルの合図で目の前の納豆ごはんを無心にかき込みました。
過去の大会に参加された方からのアドバイス「水で流し込め」を活用したのですが、ネバネバとごはんがうまくからまず、制限時間の3分に間に合わず、残念ながら失格となってしまいました。大会のために朝食を抜くという作戦は取ったものの、想像した以上にネバネバに苦戦させられました。1つの食材にこんなに向き合ったことはなかったのでいい機会になりました。
ちなみに男性の部の予選は、お茶碗2杯分の納豆ごはん 400g(納豆 90g,ご飯 310g)をなんと2分以内に食べきるというものでした。男性の出場者は、よく食べそうにみえる強靱な体形の人やスーツ姿の人など様々でしたが、大会になると脇目も振らずに一心に食べていた姿が印象に残りました。
女性の部、男性の部、それぞれ予選タイムを通過した上位10名が決勝に進出しました。予選はパックの納豆とご飯を食べきるものでしたが、決勝ではわら納豆に変わります。女性は 210 g(70g×3本分)、男性は 350g(70g×5本分) が用意されました。決勝出場者は、わらを納豆から出して準備をします。よくかき混ぜる人、少しだけかき混ぜる人、みなさんそれぞれに作戦があるようでした。
決勝ともなるとギャラリーも一層盛り上がり、「がんばれー!いけ!いけ!」という声援が飛び交う白熱した戦いが繰り広げられました。予選ですでに結構な量の納豆ごはんを食べたとは思えないほど早く、さらにネバネバが食べづらい納豆とは思えないスピードでかき込んでいました。
男性の部では、わら納豆5本を42秒99で完食し、前回の優勝者でもある岩手県一関市から参加した会社員の岩渕恭史さん(39)が連覇しました。早食い大会参加が趣味で「今年はわんこそばの大会で良い結果が出なかったが、納豆では優勝できた」と笑顔を見せました。
女性の部で優勝した水戸市在住の公務員、大武由起子さん(48)は46秒68を記録。「すごくうれしい。これからも納豆を食べ続けたい」と話しました。
大会に協賛した茨城県納豆商工業協同組合水戸支部の高野友晴さんは、「納豆なのでネバネバして早食いは少し大変かもしれません。しかし、納豆のまち、水戸ならではの大会です。参加された方も応援された方も楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントしました。
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取材・佐藤直子