・アメ横
JR御徒町駅、上野駅間の約500メートルの通りに約400店が並ぶ商店街です。
命名の由来には終戦直後の世相を反映した2説があります。
一つは、砂糖が入手しづらかった終戦直後、茨城産といわれるサツマイモを使った「芋アメ」を売る飴屋が立ち並び、大繁盛したこと。
もう一つは、進駐軍からの流れ品などを扱う店が集まり、「アメリカ横丁」と言われるようになったこと。
昭和30年代ごろ、北海道の海産物を仕入れ、安く売り出したことが始まりとなり、日本の安売りの元祖とも言われます。今も年末年始は正月用の生鮮食品などを買い求める人々でにぎわいます。
アメ横のオフィシャルキャラクター「アメどん」は、2009年に同所に設置された「賑わいの像」をイメージ。アメ横の「アメ」と、上野公園に像が立つ西郷どんの「どん」が合体した名前は翌年公募で決めました。
アメ横
東京都台東区上野4丁目・6丁目
アメ横商店街連合会
東京都台東区上野6-10-7 アメ横プラザ内
TEL03・3832・5053
・かっぱ橋道具街
言問通りと浅草通りをつなぐ南北約800メートルのかっぱ橋道具街通りの両側に食器や調理器具などの専門店約170店が集まっている。
明治末期から大正初期に、古道具を扱う店が集まったのが始まり。第2次世界大戦後、飲食店の厨房(ちゅうぼう)機器や菓子道具などを専門に販売するようになりました。
かっぱ橋の命名の由来にも2説あります。
ひとつは河童(かっぱ)説。江戸時代、この辺りは雨が降るたびに洪水になっていました。そこで、雨がっぱ商の合羽屋喜八が私財を投じ、新堀川の掘削工事に着手。隅田川の河童たちが夜な夜な工事を手伝って完成させたと伝えられています。「かっぱ寺」と呼ばれる曹源寺には、喜八の墓があります。
もう一つは雨合羽(がっぱ)説。江戸時代、この辺りにあった伊予・新谷藩の下屋敷の下級武士が、内職で雨がっぱをつくっていたことから。
道具街にはそこかしこに河童のオブジェがあります。道具街設立90年を記念して2003年には金箔張りのブロンズ像「かっぱ河太郎像」も建立されました。
東京合羽橋商店街振興組合
東京都台東区松が谷3-18-2
TEL:03・3844・1225
・2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマル アキ・オカ アルチザン)
JR秋葉原、御徒町駅間の高架下に2010年にできた「ものづくり」をテーマにした商業施設です。駐車場や倉庫として使われていた高架下の空間を再開発し、地域活性化をねらっています。約5000平方メートルの敷地に約50の工房兼ショップや飲食店が並びます。東京駅からの距離が2.54キロ付近であること、秋葉原の「AKI」、御徒町の「OKA」、職人を意味する「ARTISAN」が名前の由来です。
その名の通り、台東区の地場産業である靴、鞄などの皮革、貴金属、宝石などのジュエリーをはじめ、木製雑貨、陶磁器、衣料品、服飾雑貨などの工房と店が一体となったスタイルで、作り手と買い手の距離が近いことが特徴。オーダーメイドや製作体験ができる店もあります。
東京都台東区上野5-9
午前11時~午後7時(一部営業時間が異なる)
休館日は毎週水曜日(水曜日が祝日の場合、休館日が異なる場合も)
TEL03・6806・0254(2k540運営推進センター)