新浜レオンさん
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
末富は老舗の京菓子屋さん。「山土産」は山芋で作る薯蕷(じょうよ)皮とこし餡(あん)に栗が包まれた、この季節だけのもの。栗はしっとりしてて、驚くほどおいしいですよ。キメが細かくて、指で押さえたらそのまま吸い込まれていくように柔らかい。栗はすぐに皮をむかないと変色して煮えにくくなる。だから朝、落ちてすぐの栗の皮をその場でむいて、京都の町へ運んでいるんです。
和菓子の世界は自然そのもの。日々変化する自然の移ろいに気をとめて、その印象をお菓子にするわけです。自分の意識を入れたらあきません。一つひとつていねいに、便利な社会になっても昔ながらの仕事の労を惜しまないことです。
私の専門の家庭料理も、自然と共にあるものです。旬のものを前に「奇麗やな」「このおいしそうな食材を食べさせてあげよう」って。その感覚を忘れたらお料理はできませんよね。
◆京都市下京区松原通室町東入ル(TEL075・351・0808)。
3個入り1782円。東京では、日本橋高島屋、新宿高島屋で10月17日(金)、21日(火)に販売。
どい・よしはる 料理研究家。
毎週(土)午前5時25分、「おかずのクッキング」(テレビ朝日系)に出演。