新浜レオンさん
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
松本白鸚、幸四郎、市川染五郎の三代襲名披露の時にも、こちらの練切りに家紋を入れて使わせていただきました。高麗屋の定紋の「四ツ花菱」や、長子が使う「浮線蝶」、市川染五郎の「三ツ銀杏」と3種の紋を型押しして、皆様にお配りする時にきれいなお菓子を作っていただいています。
演じる役によっては、楽屋でお薄と一緒に練切りを一つ、いただくこともあります。武将の役や、位のある腹構えの大事な役で、心を落ち着けたい時ですね。町人の役の時などは、軽くおそばやおせんべいをいただきます。
若い頃、北鎌倉に住んでいたのですが、両親が鎌倉が大好きで、こまきさんのお菓子も大好きだったんですね。頼朝と政子を敬愛していて、竹を割ったような気持ちのいい生き方をした2人でした。そんな所がこちらのお菓子の味とも相通じるものがある気がします。心のこもった、という言葉では言い尽くせない、素朴で肩ひじ張らないで、よい味、よい甘さの「よい加減」なんですね。
舞台での疲れを癒やしてくれる本当においしいお菓子です。
◆神奈川県鎌倉市山ノ内501(問い合わせは0467・22・3316)。
時季によって変わる季節の上生菓子。
1日に1種類。4月上旬は桜の練切り。
6個から2202円(なるべく予約を)。
午前10時~午後4時半。(火)休み。
まつもと・はくおう 歌舞伎俳優。
2018年に二代目松本白鸚を襲名。25日まで、松竹大歌舞伎襲名披露公演で全国巡業を行う。秋には日本初演50周年記念公演「ラ・マンチャの男」が控える。