新浜レオンさん
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
出身の京都にあるお店です。幼い頃からこちらは別格だと感じていました。たたずまいもお店の方々もはんなりとしていて、おだやか。その雰囲気も含めて「味」だと思うんです。
この昆布は、宮中のために作られたお菓子。包みを開けた時に尋常ならざる存在感がある。口の中に入れると、独特のやわらかい食感で、うまみが内側から膨らんでくる。お砂糖の甘みが与えられたことで、昆布そのものの味がより引き立った。千年の都の味と言いましょうか。
お菓子は仕事柄、様々な地域から頂き、食べる機会も多いのですが、それぞれの風土にあった本物を食したい。本物は一口で幸せな満足感を得られるから不思議ですね。たかが菓子、されど菓子。魂をこめて、一徹に作られたものには清らかさを感じます。花も同じ。そういうものがいつも人々の心を和ませてくれると思うんです。
◆京都市中京区釜座通丸太町南入(TEL075・231・4233、FAX231・6660)。
5枚入り1404円。販売は3月31日まで。
午前9時~午後6時。(日)(祝)休み。
注文はファクスのみ。
かわせ・としろう 花人。
2009年、京都府文化賞功労賞、13年、京都美術文化賞を受賞。著書に「川瀬敏郎 一日一花」「今様花伝書」など。