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オトコの別腹

千住博さん
「ARINCO TOKYO STATION」の塩キャラメルロール

「ARINCO TOKYO STATION」の塩キャラメルロール
「ARINCO TOKYO STATION」の塩キャラメルロール
「ARINCO TOKYO STATION」の塩キャラメルロール 千住博さん

 2007年から6年間、京都造形芸大の学長を務めていた頃。新幹線で京都と東京をよく往復していました。そのときに東京駅でこれを発見。塩という文字に引き付けられて買って以来、やみつきになりました。都内の自宅でいつも私の帰りを待っていた、今は亡き母と一緒に食べたことが、懐かしく思い出されます。

 キャラメルソースの甘い味と、イタリア産の天然塩のそこはかとない塩味とのバランスが絶妙。素晴らしいハーモニーを奏でています。味覚全体が刺激され、芸術的といえますね。一緒に飲むのは、ほうじ茶が一番合います。アトリエのあるニューヨークのスイーツは、甘すぎて食べられないのですが、これは世界一。これこそクールジャパンだと思います。

 来年は、大阪のあびこ観音寺など宗教的な空間での展示を多く控え、今はその準備に取りかかっています。甘い物は、作品制作の合間には欠かせませんね。

 

◆東京駅一番街TOKYO Me+(トウキョウミタス)で限定販売(TEL03・5222・6003)。
 1543円。
 午前9時~午後8時半((土)(日)(祝)(休)は8時まで)。


 せんじゅ・ひろし 日本画家。
 ニューヨークを拠点に活動。
 現在開催中のベネチア・ビエンナーレでも展示。

(2015年9月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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