神楽坂というと、和食かフレンチを想像する人が多いんですけど、おいしい中華も何軒かあるんですよ。こちらもその一つ。友人を連れていくのにも重宝しています。

　独特の酸っぱさと辛さがすごくおいしい。この鮮烈な味は、ちょっと他では味わえません。ラー油の辛さって唐辛子の辛さとは違って、それがまたおいしいんですよね。

　最初はそのまま、途中からお酢をいただいて、足して食べます。黒酢と米酢で風味が変わるので、味の違いを楽しみます。酸っぱいのが好きなので、いつもお酢は多めですね。

　ここの料理は、中華の魅力を損なわない程度にあっさりとしていて、夜に食べても胃にもたれない。だから「女子中華」って呼んでます。

　レシピを考える時は、大好きな漫画から構想を膨らませることも。再現ではなく、リスペクトを込めて世界観を表現したいと思っています。

◆東京都新宿区横寺町３７の３９（ＴＥＬ０３・３２６０・２６５８）。
　ディナータイム１１００円。
　正午～午後１時半、５時半～９時半（（土）（日）（祝）～９時、（火）は午後のみ）。（月）休み。

　ふくだ・りか　お菓子研究家。
　『こどもお菓子部』（新潮社）など。１２月中旬、『フードを包む』（柴田書店）刊行予定。