朝井麻由美さん
「スパ吉」の極旨ミートソース納豆トッピング 大学生の時に高校時代の友だちと久しぶりに東京・吉祥寺で会ってミートソースが食べたいと思ってブラブラ歩いていて入ったのがスパ吉。
「スパ吉」の極旨ミートソース納豆トッピング 大学生の時に高校時代の友だちと久しぶりに東京・吉祥寺で会ってミートソースが食べたいと思ってブラブラ歩いていて入ったのがスパ吉。
この春まで、渋谷のNHK西口前にあるこの店の前でタクシーを降りるのが習慣でした。「NHK俳句」の選者を担当した2年間のお昼は、必ずおくむら。月に1度通って、今日は解説がややこしいなという日には、ここで説明の仕方を確認して、局に向かいました。
注文するのは大抵、天せいろ。ご主人が手打ちする細めのそばにワサビをちょっとのせて頂きます。天ぷらは、大きなナスもいいですが、私が好きなのは圧倒的にこの立派なエビ。衣が薄くて素材の味がよく分かるんです。
俳句では、「蕎麦(そば)」だけでは季語になりません。「新蕎麦」や「蕎麦の花」と言って、初めて秋の季語に。私が運営に携わる俳句甲子園での一幕です。松山中央高校の1人が、「蕎麦打(うち)」を句に使いましたが、相手チームが季語ではないと突っ込みました。すると、そばを食べる喜びを詠んだこの句をもって新季語に提案したいと返したんです。会場が大いに沸いて、審査員の金子兜太先生も絶賛したのを覚えています。いつか「蕎麦打」が歳時記に載る日が来るかもしれません。
◆東京都渋谷区神山町5の7(TEL03・3466・4600)。
1800円。
正午~午後3時(売り切れ次第終了)。
(日)(祝)休み。
なつい・いつき 俳人。
俳句初心者との対話形式で進行する入門書「夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業」(PHP研究所)を発売中。