かんでいてうれしいモチモチな麺に、カツオだしが香る、正統派の透き通ったスープ。沖縄の方言で、味に深みやコクがあっておいしいことを「あじくーたー」って言うんだけど、このスープはまさに「あじくーたー」。

　半分くらいまで食べた後、もう半分は、じっくり煮込まれた三枚肉を崩しながら食べるのがお気に入り。クリアなスープと肉のエキスがしみ出したスープと、２度おいしくいただけます。もちろん最後の一滴まで、何なら同席者が残している分まで飲み干します。

　本土から人が来る時は、ドヤ顔で連れて行きますね。個人的に、沖縄で一番おいしい沖縄そば屋さんです。読谷（よみたん）には他にも、沖縄一おいしいラーメン屋と、沖縄一おいしいパン屋があるんですよ。あと、私を導いてくれた、平和を愛するおじさんたちがたくさん住んでる。長年サンゴ移植について取材していて、その舞台も読谷です。何重にも縁があって住んでいる場所だけど、一番の良さはやっぱり海。オリオンビール片手に、海辺で夕日を見る時間は、最高に幸せです。

◆読谷本店を含め沖縄県内に３店舗。
　６５０円。
　県外からも５食セット（４８００円、送料込み）が注文可（ＴＥＬ０９８・９６７・８４９２＝恩納店、（月）休み。７～９月の繁忙期は注文から受け取りまで時間がかかる）。

　みかみ・ちえ　ドキュメンタリー映画監督。
　代表作に沖縄基地問題が題材の「標的の村」。少年ゲリラ部隊「護郷隊」などを取材した「沖縄スパイ戦史」（大矢英代共同監督）が７月２１日から全国順次公開。