読んでたのしい、当たってうれしい。

おんなのイケ麺(めん)

小川糸さん
「八幡(やはた)製麺所」の伊府(イーフー)麺

「八幡(やはた)製麺所」の伊府(イーフー)麺
「八幡(やはた)製麺所」の伊府(イーフー)麺
「八幡(やはた)製麺所」の伊府(イーフー)麺 小川糸さん

 この伊府麺は、鹹水(かんすい)を使わず小麦粉と卵で作る生麺のこと。6、7年前、近所のスーパーで見つけて調理してみたら、味わいがすごく深くておいしくて。なかなか出会えないので、見かけたら必ず買ってしまいます。

 うちで作る時は、焼きそばが多いですね。麺を硬めにゆでて、同時進行で具を炒めます。お肉は豚のこま切れとか牛の切り落としとか、そのとき冷蔵庫にあるもの。モヤシやニラなど野菜は1、2種類。能登から取り寄せるお気に入りのだしつゆにオイスターソースや魚しょうをちょこっと入れたスープで、麺をぐつぐつ煮含ませて完成です。

 具がないときは、ガラムマサラというスパイスとしょうゆだけ。卵焼きをのせて、インド風にするのも好きです。

 こんなおいしい麺が、東京で作られているというのも気に入っています。地産地消ってうれしいですね。

 

◆125グラム2食入り=写真は調理例。成城石井成城店などで販売。問い合わせは八幡製麺所(東京都目黒区、TEL03・5437・6381)。


 おがわ・いと 作家。
 1973年生まれ。著書「食堂かたつむり」がベストセラー。最新の長編小説は「サーカスの夜に」。

(2015年4月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

おんなのイケ麺(めん)の新着記事

新着コラム