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本年度、アカデミー賞(R)作品賞・脚色賞の2部門にノミネートを果たし、これまで世界の賞で45賞を受賞、150賞にノミネートされている話題作、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』。
アカデミー賞(R)をはじめ、数々の賞で脚色賞にノミネート・受賞している本作。今月12日には、ミネソタ映画批評家協会賞で作品賞・監督賞・脚本賞をはじめとする5賞、オンライン映画&テレヴィジョン協会賞で作品賞・脚色賞など4賞にノミネートを果たした。様々な賞で高い評価を得る本作の脚本を担当したのは、監督でもあるサラ・ポーリー。アカデミー賞(R)授賞式を前に、本作にて多数の助演女優賞にノミネートを果たしたクレア・フォイが、サラ・ポーリー脚本の魅力を明かした。
クレアは「今までに読んだことのないような脚本だと思った」と話している。「初めから終わりまで一貫したストーリーとして描かれていたんです。多くの脚本は、シーンごとにト書や演出内容が書き込まれていて、読み手がどう感じ取ったら良いのかを明示的に指し示すのですが、この作品はそうではなく、さまざまな解釈の余白がありました。」本作は、とあるキリスト教一派のコミュニティで起きた連続レイプ事件をきっかけに、女性たちが未来を懸けて話し合う48時間を描く。男たちを赦すのか、闘うのか、それとも自分たちが去るのか。議論で構成される脚本には、セリフが密に書かれていたという。「サラに「まるで戯曲のようね」と言ったのを覚えています。女性らがそれぞれの哲学や感情や事情を交差させながら議論するわけですが、そこを取っ払って視覚的な表現に委ねようとしても無理があるということをサラはちゃんと分かっていて、とても勇敢な判断をしたと思います。」女性たちの大きな感情のうねりを言葉のかけ合いで巧みに表現したサラ監督の脚本。クレアも絶賛する戯曲のような脚本に、アカデミー賞(R)脚色賞受賞への期待がかかる。
また、アカデミー賞(R)前哨戦への数々のノミネーションを祝って、スチールを2枚解禁。
1枚は、サラ・ポーリー監督の現場でのメイキング写真。脚本の魅力を存分に語ってくれたクレア演じるサロメが、感情を爆発させる重要なシーンを演出する姿がとらえられている。
もう1枚はルーニー・マーラ演じるオーナとサロメが納屋で寄り添い合う場面写真。オーナの背中に手を添えるサロメ。激しい議論が交わされるはずの納屋で、カップを手に同じ方向を見据えるふたりの間にはどこか静かな時間も感じられる。様々な感情が交差する話し合いのなか、このシーンでふたりが抱えているものとは。ぜひ劇場で感じ取ってほしい。
初夏、TOHOシネマズシャンテ、渋谷ホワイトシネクイント他公開予定