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近未来を舞台に映像表現の粋を尽くす、切なく美しい物語『アフター・ヤン』より、主演のコリン・ファレルと、コゴナダ監督初長編作から連続出演となるヘイリー・ルー・リチャードソン、それぞれのインタビュー映像が到着した。
本作の監督/脚本は前作『コロンバス』が世界中で話題となった映像作家コゴナダ。小津安二郎監督の信奉者としても知られるコゴナダ監督は、気鋭のスタジオA24とタッグを組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼らない、唯一無二の未来的な世界観を構築した。さらにオリジナル・テーマ曲を敬愛する坂本龍一に依頼し、音楽はAska Matsumiyaが美しいアレンジを手掛けた。さらに本作ではフィーチャリング・ソングとして2001年10月6日岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」を、Mitski歌唱による新バージョンでスクリーンに蘇らせた。
今回解禁となるインタビュー映像では、故障してしまったAIロボット・ヤンを修理すべく奔走する主人公・ジェイク役のコリン・ファレルと、コゴナダ監督の初長編作『コロンバス』で主人公のひとりを演じ、本作ではヤンの記憶の秘密を握るキーパーソン・エイダ役のヘイリー・ルー・リチャードソンがそれぞれ本作を脚本から手掛けたコゴナダ監督のことや本作の魅力について語る姿が捉えられている。
■【インタビュー映像】コリン・ファレル、ヘイリー・ルー・リチャードソン
台本を読んだ瞬間から本作の魅力にのめり込んでいったというコリン・ファレル。コゴナダ監督を「繊細で洗練された人」と評し、「派手な音楽を盛り上げたりして観客をごまかそうとはしない。独特な余白がしっかり残されている。余白で何をするかこそ監督が大事にしていることだ」と分析。
さらに、「彼は映画オタクで映画の技術や歴史についてとても詳しい。ビデオエッセイも作ってる人だ。あらゆる映画監督の映像的な技法を解説していて芸術的な信頼を得ている。他の監督が表現の説明を加えることもある。余白や構成に意図が込められていて無意味な演出は一切ない」と監督の類い稀なセンスの源を紐解く。そして、監督との仕事は「初日から一緒に働くのがとても楽しかった。この仕事をして20年になるけどコゴナダ監督との仕事は最高の経験のひとつだ」と満足そうに語ってくれた。
はじめは監督から脚本を渡されるもキャスティングの意図は伝えられず、感想のみを求められたというヘイリー・ルー・リチャードソン。実は台本読みが苦手だという彼女だが、本作については「他のことはそっちのけで一気に読んだ。私には珍しいことだと思う。いろいろなテーマが詰め込まれていて監督のすごさを再認識した」と明かし、「独自の世界観があって静的で美しかった。(前作『コロンバス』と)今回の世界観はまったく違うのに、監督で脚本家であり人間としての監督の声が見事に反映されている。すごい。感動した。本作のさまざまな問いについて考えさせられ、どうしてもエイダを演じたくなった。それで“エイダをやらせて”とメールした」と監督との親密な様子も伺えるエピソードを交えて脚本を絶賛。
さらに、インタビュー終わりには自ら「監督への愛を語っても?」と提案。「とにかく監督の話を1日中していたい」「文字通りコゴナダ監督が大好き。監督が作る作品なら何でも出演したい」「コゴナダ監督と一緒に過ごすことは心が満たされるすばらしい経験」と溢れんばかりの監督愛を披露してくれた。
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