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『愛する人に伝える言葉』理想の医者を演じたガブリエル・サラの本職は医者!

本編映像&コメント解禁!

(C)Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN - LES FILMS DU KIOSQUE
(C)Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN - LES FILMS DU KIOSQUE
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 フランスを代表する名女優カトリーヌ・ドヌーヴと、本作でセザール賞最優秀主演男優賞を受賞した演技派ブノワ・マジメルの共演で魅せる感動作『愛する人に伝える言葉』。

 本作で、確かな哲学をもって患者に向かい合うドクター・エデを演じたガブリエル・サラの本職について、そして本作に出演した驚きの方法などを合わせてコメントを通して紹介。またガブリエル・サラが実際に実施している看護師たちのストレスを取り除くためのミーティング風景を映し出した本編映像も到着した。

 物語は、癌を宣告された主人公とその母親が、限られた時間のなか「人生のデスクの整理」をしながら、穏やかに死と対峙していく過程を感動的に描く。監督は、『太陽のめざめ』(15)でカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコ。主人公を献身的に看病し、愛情を寄せる看護婦役には、『モンテーニュ通りのカフェ』などで知られるセシル・ド・フランス、そして主治医のドクター・エデ役には、実際に現役の癌専門医であるガブリエル・サラが扮しているのも話題となっている。誰にでも平等に訪れる死、もしある日余命を宣告されたら…。誰に何を伝え、人生をどう整理して幸せな最後を迎えるのか。死を語ることで逆説的に生を描き、その尊さを見つめる感動作がついに公開となる。


映画が生まれたきっかけ
本作で理想的な終末医療を実施する医者ドクター・エデを演じたのは、医学博士のガブリエル・サラ。ニューヨークのマウント・サイナイ・ウェスト病院医療部の上級指導医として化学療法病棟の医長ならびに患者サービス部門の顧問を勤めている現役の医者だ。
2016年、本作の監督エマニュエル・ベルコが前作「太陽のめざめ」のプロモーションでニューヨークに訪れた際、舞台挨拶に参加したサラは映画に感銘を受け、舞台から降りた監督をつかまえて「私の仕事に興味を持つと思います」と話しかけメールアドレスを渡したことがきっかけとなり、ベルコ監督はその1年後、ニューヨークを再訪し、病院での彼の仕事に一週間にわたって密着した。この経験をもとに、ドクター・サラに触発された映画「愛する人に伝える言葉」が誕生することになる。


「真実を語るという点は、何があっても譲れない」
「ベルコ監督のように私の考えを深く理解してくれる人が、その映画化に興味を示してくれたことは望外の喜びだった!」とサラ医師は語る。ガン治療において「真実を語るという点は、何があっても譲れない」との信念をもとに「私が抱いている哲学的メッセージが伝われば嬉しいと思っていた」というサラ医師は、監督から映画にしたいと言われ、自分が重要だと考えている医師や患者へのメッセージを、世の中に広く知ってもらう機会に恵まれたことに“天にも登る心地だった”と振り返る。
そんなサラ医師だったが、まさか自身を演じることになろうとは思ってもいなかったようで「ベルコ監督はこの仕事(映画)のプロなのだから、彼女が演じろというのであれば、多分私にできるのだろう。彼女の助けを借りさえすれば」と考え、自身を納得させたという。本作のストーリーはフィクションでありながらも、サラ医師が理想とする医療について彼の哲学が強く反映され、映画に登場したセリフのほとんどは、サラ医師本人の言葉を採用しているという事実にも驚かされる。

『愛する人に伝える言葉』本編映像

 解禁されたのは、サラ医師が実際に病院で企画しているという、看護師たちの精神的負担を和らげるディスカッション・サークルがおこなわれているシーン。「死ぬ時を決めるのは患者自身なんだ」というエデ医師の信条について、実際の患者への対応を例に挙げミーティングを重ねる看護師たち。涙を流す看護師もいる中で、エデ医師はみなの感情を受け止め、そして自らギターを弾き、歌を歌い、感情を解放する。患者やその家族を支える医療者たちへのサポート体制を映し出した、貴重なシーンとなっている。

 ベルコ監督は「この映画は人生の讃歌だ」と語る。映画を観た後、昨日とは異なる視点で人生を見つめ直し、生きていることのありがたさと喜びを改めて噛み締めることができる。誰にでも訪れる死、もしあなたが余命を宣告されたら誰に何を伝え幸せな残りの人生をどう過ごしますか?この映画はそれを教えてくれる映画だ。

 10.7(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座 他全国公開

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は更新時点のものです。資料提供:シネマNAVI )

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