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公開初日に現在開催中の第25回釜山国際映画祭と中継を繋ぎ、吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督が東京都内のスタジオからリモート形式で現地とのQ&Aを行った。
今回の同映画祭では、新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けて国外からの映画関係者の招待を見送っている。現地での上映に直接参加できないもどかしさはありながらも、上映チケットが即完するという嬉しいニュースもあった。「アンニョンハセヨー!」と韓国語で元気に挨拶した3人に対して現地観客は手を振って笑顔で応えていた。
視覚障害者の明香里を演じた吉高は「相手の目を見ることなくセリフを言うのが初めての経験だったので、伝わるのかどうか不安でした。目が見えないという設定なので、髪の毛が目にかかっていても放ったらかしにしたまま演じていました」と演じる上でのこだわりを明かした。観客から「眼差しが印象的」と指摘された塁役の横浜は「目での芝居は意識してやっていて、明香里に気持ちが届けばいいという思いと、明香里の想いをしっかりと受け止めようという意識を持って演じていました」と振り返り、キックボクシングの試合シーンについては「元々空手をやっていましたが、キックボクシングは体の使い方が全然違う。そこを修正する作業が難しかったです」と苦労を明かした。
本作のためにBTSが書き下ろした主題歌「Your eyes tell」も話題に。その起用について三木監督は「BTSは世界を代表するアーティストなのでダメ元でオファーしたところ、なんと快く引き受けてくれました。そして映画に寄り添った曲を作っていただき、感謝しています」と喜んだ。
好きなシーンについての話題になると吉高は「選べないな~!難しい!」と悩むも「初めて二人がキスするシーンが好き」と告白。観客からもキスシーンの美しさの反応が高く、「あのキスシーンの光は実際の自然光ですか?」との細かい疑問の声が挙がり、吉高らも驚いた様子。三木監督は「あのシーンは二人を美しい光で包みたかったので、美しい照明で作りました」と三木監督マジックともいえる美しい映像のつくりかたの秘話をを披露した。一方の横浜は「僕は浜辺のシーンが好き。初めて塁が自分の過去を明香里に話したり、明香里の言葉に救われてグッと距離が近づいたりするので、自分で観ても大事なシーンだと感じました」と思い入れたっぷりだった。
今回は残念ながら現地に行くことは叶わなかったが、吉高は「韓国に行ったら、いっぱい韓国料理を食べたい。韓国は楽しいし、美味しいご飯も沢山ある。ホントにホントに行きたかったので、次回韓国に行けることを楽しみに頑張ります」とリベンジ宣言。横浜も「僕も吉高さんと同じく韓国料理を食べたい!今回行けると期待していたので現地に行けずに残念ですが、別の機会に伺いたいです」と次回に期待。観客からの「涙が止まらなかった」などの絶賛感想に喜色満面の三木監督は「このようなリモート形式でも、皆さんとお話できたのが嬉しいです。ともに新型コロナウイルスの影響で大変な状況にはありますが、これからも映画を通して文化交流ができたら嬉しいです」と明るい未来に思いを馳せていた。
韓国の会場では、上映後「号泣しました」「美しいキスシーンが大好き」という声も寄せられていた。
また、原案となった韓国映画『ただ君だけ』でヒロインを務めたハン・ヒョジュも、インスタグラムで「2011年釜山国際映画祭で『Always』が初公開されてからもう9年になります。日本では本日、リメイク版『YourEyesTell』が公開されます。この映画が多くの人々に刺激を与え、大ヒットすることを願っています。」と応援コメントを寄せている。(引用)
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