▼シネマNAVI シネマNEWS一覧
https://www.cinemanavi.com/article_list/
『日日是好日』の監督・スタッフがこの秋に贈る圧倒的な感動作『星の子』より、芦田愛菜演じる主人公のちひろが、岡田将生演じる新任の数学教師に一目ぼれする本編シーンが公開された。
本作で芦田が演じるのは、撮影時の自身と同じ中学3年生の少女ちひろ。“あやしい宗教”を深く信じている両親のもとで多難な青春に翻弄されるちひろの複雑な感情を圧倒的な演技力で表現し、新たな女優としてのあふれんばかりの才能と輝きがほとばしる。
今回解禁となるのは、中学3年生となったちひろが、始業式で新任の数学教師・南隼人に一目惚れするシーンだ。スーツ姿のイケメン先生に女子生徒たちが歓声をあげる中、ちひろも声には出さないが、瞬きを忘れたかのように南先生をじっと見つめている。胸の高鳴りと戸惑いが交じわるような表情が印象的だ。そして、その後とった行動はなんと、「テニス部に入りたいんですけど!」と、中学3年にしての入部申し込み。南先生が顧問を務めるからだ。「ちひろで3人目だよ。あのね、3年生の応募は受け付けてないの」と諭され、「えっ・・・」と固まる姿が切り取られている。テニス部入部はかなわなかったが、授業中も南先生の似顔絵を描き続け、仲のよい友だちからは、南先生のストーカーとからかわれるほど南先生に夢中になり、心ときめかせながら学校生活を送る。
だが、予告編では、ちひろに「迷惑なんだよ!」、「その変な水もしまえ!」と怒鳴る南先生が映し出される。一体、ふたりの間に何が起こったのか? 緑のジャージを着て夜の公園で奇妙な儀式をするちひろの両親を南先生が見てしまったことから、事態は動き出す。
南先生を演じる岡田将生は、映画では『告白』(2010)以来の先生役だ。南先生について「若さゆえの勢いもあって、善と悪が分からなくなる、空気が読めなくなる先生」と説明するが、ちひろに怒りをぶつけるシーンは「難しかった」と言う。大森立嗣監督から、「もう少し感情的になってもいい」「子供っぽくなってもいい」とアドバイスを受け演じきり、「こういう役は新鮮で、そういう意味では楽しい役でした」と振り返る。
ちひろを大きく揺さぶり、物語を動かすキーマンとそれに対峙するちひろ。果たしてどんな事件が起こるのか?ふたりの行方に注目したい。
■『星の子』本編映像
10月9日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開