「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
勝手に「フルーツサンダー」を名乗っているくらい、フルーツサンドに目がないんです。このお店は京都の老舗青果店がやっているフルーツパーラーで、季節ごとに旬のフルーツを使ったメニューが並びます。
ちょうど今ぐらいの季節に訪れる時は、決まって「いちじくサンド」を頼みます。6月から10月末ごろまでの限定メニューで、大きくカットされたイチジクがみずみずしく、濃厚な甘さが口の中いっぱいに広がります。パンや生クリームが主張しすぎず、生のイチジクをそのまま食べているかのよう。フルーツの味のみで勝負する、老舗の意地を感じます。
大粒の栗がごろごろ入った、秋限定の「栗サンド」もおすすめです。どれにしようか迷ったら、テイクアウトできるので、数種類頼み、食べ比べしてみるのもいいですね。
時代劇の撮影で京都に長期間滞在する時は、必ず自転車を持って行きます。撮影前にヤオイソさんまで自転車を走らせ、「いちじくサンド」を頂きながら、せりふの確認をすることも。おいしいフルーツの味でリラックスしながら、仕事モードに切り替える。僕にとって大切な時間です。
◆京都市下京区四条大宮東入ル立中町496。
1155円(6月~10月末ごろの期間限定)。
[前]9時半~[後]5時(ラストオーダー4時45分)。
問い合わせはヤオイソ四条大宮店(075・841・0353)。
いしい・まさのり 俳優・ナレーター。
10月30日公開の映画「老後の資金がありません!」に出演。2020年、全国のハンセン病療養施設を回って、自らフィルムに収めた写真集「13~ハンセン病療養所からの言葉」を発表。