新浜レオンさん
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「お菓子屋 豆畑」の周りは、その名の通り豆畑ばかり。
兵庫県丹波篠山市は大粒の黒豆「丹波黒」が有名で、なかでもお店のある川北地区のものは定評があります。
そんな川北の丹波黒をぜいたくに使ったのが「川北ロール」です。
やわらかい生地と生クリームにほっこりと炊いた黒豆。異なる食感の組み合わせが珍しい。あっさりして食べあきない甘さが好きですね。
私は東京に生まれ、京都、神戸、ロンドン、上海と大都市に住んできましたが、都市地理学者として高度成長期以前の面影を色濃く残す地方都市にも住んでみたいと、16年前に丹波篠山市に移り住みました。
実はお店のオーナーも同じ頃に東京からUターンしてきた方。
都会で修業した練達の職人が故郷に戻り、観光客が素通りする変哲のない田舎に地元の食材を生かしたお店を作った。
「豆畑」に「川北ロール」、地元に誇りがあるからこそ名付けたんでしょう。
上質なお菓子の背景に物語性があって、東京一極集中だけではないぞと勇気づけられます。
テレワークやまき割りなどの日課の合間に紅茶といただきます。
改まった席ではなく、田舎暮らしの日常の中で楽しめるのがだいご味です。
◆兵庫県丹波篠山市川北新田52(問い合わせは0120・668014)。
1242円。
午前10時~午後6時半。
(火)休み。
オンラインショップ、電話でも注文可(クール便送料別)。
こもり・せいじ 神戸商科大名誉教授、ひょうごコミュニティ財団代表理事。
1935年生まれ。阪神・淡路大震災で被災後、市民活動支援に従事。神戸復興塾塾長、神戸山手大学長、日本都市学会会長などを歴任。