「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
食いしん坊なので、甘い物には目がなくて。じろあめは舞台出演の時に楽屋の「化粧前」(鏡台)に置く必需品。携帯に便利なサイズもちょうどいいんです。素朴で飽きないほっとする味で、これをなめると「また舞台が始まるんだな」という気持ちになります。疲れてくると頭の回転も鈍くなるので、脳の栄養補給の意味でもぺろぺろとなめています。
出会ったのは20年以上前。下の娘が2歳のころに家族で金沢を旅行中、大きく「あめ」と書かれた白いのれんのかかった本店に立ち寄りました。店内ではおけに入ったじろあめを、店員さんが小太鼓のばちのような棒でくるくる丸めてすくい上げて、小さな容器にこぼさず見事に入れるんです。1回で分量ぴったりなところに感心したのを覚えています。
お土産に購入したら、子どもたちがその甘さに夢中になっちゃって。原料が米と大麦のみで添加物が入っていないので、親としても安心して食べさせていました。自分もなめてみたら、コクのあるやさしい味で香ばしさもあって、こういう甘さがあるんだなと。それ以来購入している長い付き合いです。今は大きくなった娘も、家でじろあめを見かけると「小さい頃を思い出す」と懐かしんでくれますね。
◆本店 金沢市小橋町2の4(問い合わせは076・252・2079)。
180グラム864円。
午前9時~午後5時半[(日)は5時まで]。
公式サイトから取り寄せ可(送料別)。
東京・銀座の石川県アンテナショップでも購入可。
はるみ・しほう 俳優。
東京都出身。早稲田大学在学中から演劇を始める。1984年に「一世風靡(ふうび)セピア」としてデビュー。解散後は俳優活動に専念。2月1日~17日、東京・新橋演舞場の「喜劇 お染与太郎珍道中」に出演する。