新浜レオンさん
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
北海道から仕事で月1回くらい上京していて、定宿にしているホテルのすぐそばにあるのが近江屋洋菓子店。元々それほど甘党ではないけれど、歴史のありそうな店構えが以前から気になっていて、ある日入ってみたんです。すると定番の苺サンドショートやクッキーと共に見たこともないようなお菓子が並んでいた。このクリームチーズケーキもそのうちの一つ。まずその見た目にびっくりさせられました。
まるでバターの塊のようなドテッとした形をしていて飾りっ気はないし、ボリュームもすごい。子どもの頃に食べたバタークリームケーキの思い出もあって、好奇心にかられて購入しホテルへ持ち帰って食べてみたら、これがおいしい。今まで体験したことがないような味わいで感動したのを覚えています。おいしいけれどスイーツとは呼びがたい迫力があるから、インスタ映えを狙う若者にはあまり訴求しないかもしれない。でも、その飾らないぶっきらぼうな見た目も好きです。
店へ行くたびに見たこともないような新しい商品が並んでいるから、そのたびにびっくりさせられます。これからも驚きの体験を期待しながら、足を運びたいですね。
◆東京都千代田区神田淡路町2の4(問い合わせは03・3251・1088)。
2160円。
午前9時~午後7時(日祝は10時~5時半、喫茶は休止中)。
うれしの・まさみち 北海道テレビ放送「水曜どうでしょう」カメラ担当ディレクター、エッセイスト。
1959年生まれ。エッセー「ただばたらき」(KADOKAWA)を来年1月29日に発売予定。