「なごみの米屋」のぴーなっつ最中 地元・千葉の名産、落花生が練り込まれたあんが詰まっていて、食べると地元で過ごした時間を思い出します。
リオ五輪ジャパンハウスの音楽プロデュースの仕事が終わった2016年秋、先祖のお墓参りや熊本地震の復興支援、南蛮文化史の取材のため、大分を旅しました。国内外のスイーツの食べ歩きもライフワークとしている私が、その道中で出会い、何もかもを気に入ったのがボンディアです。
まずはネーミング。「ボンディア」は、ポルトガル語で、おはよう、よい日を、という意味です。縁起がよくポジティブさを感じるお菓子名です。箱がポルトガル建国時の国旗のデザインであることにも感嘆しました。そしてとにかくおいしい! しっとり、サクッとしたパイの食感、小豆あんの絶妙な味わい、甘過ぎないのも好きです。タルトと共にパイ生地も有名なポルトガルと日本との「和葡折衷」。まさに継承と革新です。
幼少時にブラジルのサッカーとサンバに魅せられ、1997年以降、ポルトガルの旧首都リオデジャネイロと日本を行き来して音楽・執筆活動やブラジルとポルトガル文化の研究をしています。今でも仕事の合間には時々、ボンディアを抹茶や煎茶といただいています。日本とポルトガルの壮大な歴史が詰まったボンディアを多くの方に味わって欲しいです。
◆本社工場直売店 大分県由布市挾間町赤野740(問い合わせは0120・967070)。
8個入り1080円ほか。
午前9時~午後6時。
元日休み。
通販電話受け付けは午前9時~午後5時、(日)休み。
けいた・ぶらじる 打楽器奏者、文筆家、リポーター、司会者。
リオの名門サンバチームで20年以上演奏。2009年、ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出。共著書に「リオデジャネイロという生き方」(双葉社)。