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ディズニー・アニメーションの傑作『ムーラン』の主人公として全世界で愛されてきた少女ムーラン。感動のドラマとスペクタクルな戦いのシーンが織りなす、かつて誰も観たことの無いファンタジー・アドベンチャーが誕生する。そして、ついに!多くのファンが待ち望んだ“日本版”のムーランと魔女シェンニャンのキャストが発表された。
家族を守るため、愛する父の身代わりに男性と偽って兵士となり、厳しい訓練と努力の中、“本当の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤する少女ムーラン役には、絶大な人気を誇る“元宝塚男役トップスター”の明日海りおさんが決定。2019年11月の宝塚歌劇団退団後、初めての仕事が自身憧れのディズニー映画最新作の日本語吹替となった!
語りだしたら1週間は止まらない!というほどのディズニー好きだという明日海さんは今回のムーラン役抜擢について、「『もしディズニーの吹替のオーディションがあれば是非エントリーしたいです!』と事務所の人に伝えようと思っていた時にちょうど『ムーラン』のオーディションの連絡が来て、鳥肌が立ちました」と宝塚退団後の運命的なタイミングで本作のオファーがあったことを明かした。宝塚での経験はアフレコにも活かすことができたそうで、「戦いのシーンも多く演じてきているため、力強いかけ声や、「ハァ~!」とか「フッ!」などの息遣いにはすごく役に立ったのではないかなと思います」と語っているが、反対に「女の子としてムーランが生活しているときに、不自然さが漂ってしまって、男に扮しているときの声がすごく馴染むというか、リラックスしてしまう時があるんです。ムーランが一生懸命男の人に混じって、男として振舞うことの健気さとか初々しさがなくなってしまい、ムーランと逆転してしまうような現象が起きてしまいましたね」と男役を長らく演じてきた明日海さんならではの苦労もあったという。
さらに、魔法を持つ者がゆえに人々から疎んじられ、孤独を感じ、自分の居場所を求めて敵に加担する実写版オリジナルキャラクターの“魔女”シェンニャン役にはディズニー作品初の吹替参加となる小池栄子さんが決定。「夢だったので嬉しかったです!魔女役はやりがいがあります」と意気込みを語った。シェンニャンは、 ムーランが葛藤を抱えていることに気づき、共感を覚えて近づいていくことで、ムーランが変わっていくきっかけとなる重要なキャラクター。 小池さんはシェンニャンについて「過去に国を追い出され、孤独な魔女として生きている中で、ムーランと出会うのですが、『本当の自分はこんな風ではなかった』と葛藤しながら、時には姉の様に、 時には母の様にムーランを導くんですよ。シェンニャンって、実はとっても優しくて愛情深い人だったんだろうなぁと思いました。私も声をあてながら、ウルウルッと泣きそうになってしまいました」と、“魔女”という複雑な役柄ながらも共感できる 深みのあるキャラクターだと魅力を語っている。
ウォルト・ディズニー・ジャパンの担当者は2人の起用理由を「愛する者のために男と偽り兵士になった少女ムーランの役は、訓練のシーンなど男っぽい声色で演じる部分が多く、大変難しい役柄です。宝塚歌劇団で男役トップスターとして活躍してこられた明日海さんであれば、魅力あるムーランを演じることができると思いオ―ディションをお受けいただきましたところ、見事突破されました。小池さんは、映画やドラマでの信頼できる演技力と、幅広い世代から支持されている点、また魔女を演じる女優のコン・リーに負けない強さと優しさを併せ持った方であるため、オファーいたしました。」と語り、2人の魅力が映画をさらに盛り上げてくれることに期待を寄せている。
5月22日(金)全国公開。