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事故で幽霊になってしまったファッションデザイナーと靴デザイナーを志す男子学生の恋を、多彩なナンバーにのせて贈るファンタジーロマンスミュージカル映画『とってもゴースト』の舞台挨拶付きプレミアム上映会が、バレンタインデーの2月14日(金)に行われ、主演女優の安蘭けい、天界のガイドを演じた永山たかしとtekkan、この日のMCを務めた角川裕明監督が登壇した。
満員の観客を前に、映画初主演となる安蘭は「公開を迎えることができて感激です︕」と笑顔で挨拶。永山は「皆様がウキウキする作品になれれば嬉しい」と述べた。本編を最前列で鑑賞していたtekkanは客席から壇上に駆け上がるや「映画の中の⼈が目の前にいる!」と会場の笑いを誘った。2年前の冬に撮影した時、安蘭は「コートも着ずに亡くなる役だし、雨、風、雪のなか夜の撮影も多かったので寒くて、コートを着て死ねば良かった...」と回顧。永山は「スタッフさんがカップ麺を⾷べようとお湯を注いだら、3分間で固まっちゃった。 “かたまり様”(劇中に登場する地縛霊)かと思いました」という逸話を披露。角川監督から「苦労ではなく、楽しい思い出は?」と問われたtekkanと永山は「僕たち私服のセンスが似ていて、⼆人とも水玉の靴下履いてたね(笑)」と初共演ながら名バディぶりを発揮。安蘭は「ゴーストにちなみ、夜中に車の中で怖い話をしたこと(笑)」が意外にも楽しいエピソードだったという。そうした連帯感のおかげで「出演者の皆さんは、弱音も⽂句も⼀切なかった!!」と角川監督は感謝を⽰した。
この日、会場に来られなかった服部光司役の古舘佑太郎から届いたスペシャルコメント映像が上映され、安蘭が「古舘くんは映画の役柄にピッタリなピュアな人!舞台出身の私は表現が大きくなりがちなので、映像という世界では古舘くんのナチュラルな歌やお芝居が勉強になりました」と称賛し、永山も「彼はハートがめちゃめちゃ熱い男です」と分析。また音楽座ミュージカルのオリジナル舞台を映画化したことについて、角川監督は「原作をリスペクトしながら映像化しつつ、キャストの皆さんには映画としてのオリジナルを作って頂きたかった。皆さんの光る演技を世に送り出すことに責任を感じた」と感慨深く語った。
観客からの質問コーナーに移り、「お気に入りのシーンや、印象深いシーンは?」との問いに、永山は「ユキを天界に連れて行こうとするなかのボケツッコミのような⼀幕」。tekkanは「今日観て色々思い出した(笑) 海にも行ってたんだね、映画っぽい感じで...あ 映画だ!!」とボケツッコミ。安蘭は「ファッションショーやレストランの群舞は、ミュージカルを撮ってるという楽しさがありました」とそれぞれの思い出を語った。
楽曲についての質問には、舞台版のオリジナル楽曲に加えて映画用に新曲を作ったことや、レコーディングした音源に合わせて俳優が演じる難しさを角川監督が説明。
最後に、tekkanから「皆さんの応援で公開が広がりますよう、是非よろしくお願いします!」、永山からは「公開が全国に広がり、皆様に楽しんで頂きたいです!」とアピール。安蘭が「全国公開が叶い、この映画がきっかけとなってミュージカル映画やミュージカル文化がもっと広がれば素晴らしいと思います。どうぞよろしくお願いします!!」と締めくくり、大盛況のうちに幕を下ろした。
日本にミュージカルを広める活動を続けてきた角川監督はクラウドファンディングで映画化を実現したこともあり、会場には、昨夏の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」限定上映に続き2度目の鑑賞だというクラファン協賛者やリピーターも多数来場した。
<古舘佑太郎スペシャルコメント映像>
「皆さん、こんばんは!映画『とってもゴースト』で服部光司役を演じさせて頂きました古舘佑太郎です。今日はバレンタインデーということで、この映画を選んで観に来て頂き、ありがとうございます。皆様、楽しんで頂けたでしょうか︖僕自身、ミュージカル映画には初めての挑戦でした。セリフという言葉では伝えきれなかったり表現できない部分を、音楽やダンスの力で表現するということが、この映画の魅力であると感じました。この映画は、年齢も⽴場も、生きている・死んでいるという垣根も超えて、恋が愛に変わっていくという純愛ラブストーリーになっています。この映画を観て、⼤切な人を思い出して頂けたら大変嬉しいです。
『とってもゴースト』 はキネマ旬報シアターにて絶賛公開中。