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第92回アカデミー賞(R)最多4部門受賞『パラサイト半地下の家族』映画史を変える偉業を達成!

凱旋来日決定!

Photo by Kevin WinterGetty Images (C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
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 第72回カンヌ国際映画祭で【最高賞】パルムドール受賞、全世界で爆発的大ヒットを遂げているポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が、日本時間2/10(月)に発表となった第92回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞した!

 受賞の瞬間は、ハリウッドを代表する監督や俳優たちもスタンディングオーベーションで祝福した。それだけでなく、アカデミー賞作品賞とカンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞という映画界の頂点W受賞を果たしたのも64年ぶりという、歴史を動かす快挙となった。(最後にW受賞を果たしたのは、『マーティ』<1955年パルムドール 、1956年オスカー/米・英語>)。さらに、アカデミー賞監督賞受賞は、これまでアジア人監督としてはアン・リー(『ブロークバック・マウンテン』、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)ただ一人であったが、それに続いて史上2人目の快挙となった。

 さらに、『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『マリッジ・ストーリー』など、話題作を抑えアジア映画として初めて脚本賞にも輝いた。それだけでなく、本年度より「外国語映画賞」から「国際長編映画賞」へと部門名称が変わった同賞に、韓国映画として初めてのオスカーをもたらした。

 今回、アカデミー賞作品賞に輝いたことについてポン・ジュノ監督は、「最高です。信じられません。(このような賞を受賞できて)非常に光栄です。朝、目を覚ましたら全部夢だったんじゃないかって思えるぐらい現実味がないです。本当にすばらしいです。すでに人々は字幕という障壁を超えてきている。今後は、外国語映画が作品賞を受賞することが大したことじゃないようになったらいいと思う。ありがとうございます」と感謝の意を述べた。

<監督賞受賞時コメント>
【ポン・ジュノ監督コメント】
ありがとうございます。小さい頃、英語の勉強をしていた時に肝に銘じていた言葉があります。「最も個人的なことは、最もクリエイティブなことだ」という、本で読んだ言葉です。これは、マーティン・スコセッシ監督の言葉です。学校では、スコセッシ監督の映画を観て勉強したのですが、今回こうして(監督賞に)一緒に候補になっただけでも嬉しく、光栄でした。受賞するとは思いませんでした。私がアメリカで無名な時に、いつも私の作品をリストに上げてくれたタランティーノ監督にも感謝したいです。本当にありがとうございます!

<脚本賞受賞時コメント>
【ポン・ジュノ監督】
大変な名誉です。シナリオを書くというのは、孤独な作業です。国を代表するために書くということはありませんが、これが韓国にとって初めてのオスカーとなりました。ありがとうございます。そして、いつも多くのインスピレーションをくれる妻に感謝します。この映画をここに連れてきてくれた『パラサイト 半地下の家族』の俳優たちにも感謝します。

【共同脚本:ハン・ジヌウォン】
監督ありがとう、父母ありがとう。アメリカにはハリウッドがありますが、韓国には(映画の街)忠武路(チュンムロ)があります。
この栄誉を忠武路に関わる映画製作者たちすべてと共有したいと思います。 ありがとうございます。

<国際長編映画賞受賞時コメント>
【ポン・ジュノ監督】
ありがとうございます。大変な名誉です。外国語映画賞から国際長編映画賞へと部門の名前が変わりましたよね。はじめてこの国際長編映画賞を受賞できてうれしく思います。この名前は、象徴していると思います。アカデミー賞が目指している方向を称賛したいと思います。愛するソン・ガンホ氏をはじめとするキャスト、そして、撮影監督、プロダクションデザイナー関わってくれた芸術家たちに賛辞をお送りします。この後、たっぷり朝まで飲もうと思います!

 作品賞受賞時には、本作のプロデューサーのクァク・シネ氏、エグゼクティブ・プロデューサーのミッキー・リー氏が感謝のスピーチを述べた。映画の歴史をも変え、快進撃が止まらない。


 また、この快挙と日本での大ヒットを受け、ポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホ氏が2月下旬に凱旋来日することが急遽決定した。(来日詳細は後日)

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(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は更新時点のものです。資料提供:シネマNAVI )

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